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ウォークインクローゼットについて

2023年04月11日

お役立ち情報・コラム

ウォークインクローゼットとは、その中に人が歩いて入っていける小部屋のようなクローゼットのことです。対して一般的なクローゼットは奥行50~60cm程度の収納です。
ウォークインクローゼットがあると、そこに収納を集中させることができます。ほかの部屋にモノを置かずに済ませられるため、家全体をスッキリと保つことが容易になります。
そのため、ウォークインクローゼットがある家は、「おしゃれ」なイメージがある人もいるかもしれません。和室をリフォームしてウォークインクローゼットにする、といった事例も見られます。

こちらではウォークインクローゼットのメリットや選ぶ際のポイントなどをご紹介します。

ウォークインクローゼットの種類について

レイアウト

ウォークインクローゼットは、収納スペースのレイアウトの違いで大きく4つのタイプに分かれます。それぞれ使い勝手が異なり、ご紹介の順に室内の広さが必要になる傾向が見られます。

Ⅰ型

壁面の片側一面のみにハンガーを掛けるためのパイプや衣類を整頓する棚などの収納機能を備えているタイプです。

Ⅱ型

向かい合った壁面2面にハンガータイプや棚などの収納機能を備えているタイプです。中央の通路スペースが十分に取れる広さがあると、特に使い勝手が良くなります。入り口から一気に収納を見渡すことができ、収納したものを左右に移動するのが楽なので、収納したものが管理がしやすいです。

L字型

直角に隣り合う壁面2面にハンガータイプや棚などの収納機能を備えているタイプです。I型に比べて、収納力はありますが、角の部分がデットスペースになりやすいです。奥行きのある細長い形の室内に向いたレイアウトです。

コの字型

入り口のある壁面以外の3面にハンガータイプや収納棚などの収納機能を備えているタイプです。収納スペースは広く取れますが、L字形と同じように角の部分にデッドスペースができやすいので、この部分をいかに上手に活用するかがポイントとなります。

仕様

ウォークインクローゼットは、収納の仕様を大きく3つに分けることができます。収納するものの種類や量で検討するとよいでしょう。

ハンガーメインタイプ

一般的なクローゼットの使用感に最も近いのがこのタイプです。ハンガー収納をメインとしたタイプは、ひと目で収納している洋服を見渡せるため、洋服が多い人におすすめです。
一般的なクローゼットと変わらない使用感で、たくさんの洋服が掛けられます。前後や上下にハンガーパイプが設置されていると、衣類を長短で分けたり、使う人で分けたりと明確に分類することができ、整理整頓につながります。ハンガーパイプが1本の場合は、パイプの下の空きスペースを有効に活用すると収納力が増します。

収納棚全面タイプ

壁面すべてが収納棚になっている仕様では、洋服だけではなく、帽子やアクセサリー、靴などの小物も収納できます。そうなると、全身のコーディネートしやすく、外出前の動線がスムーズになります。ただ、ハンガーをメインとした収納に比べてスペースが必要になるため、室内の広さがある程度必要になります。

ユニット棚タイプ

好みの高さに変えられるようなユニット棚を利用すると、自由度の高い収納スペースづくりが可能になります。洋服や小物にとどまらず、布団やゴルフウェアなど幅広いサイズのモノを効率的に収納できます。ユニットキャビネット以外の棚やカゴ、ハンガーラックなどを駆使すれば、収納する量や種類に合った理想的な収納空間に変えることが可能でしょう。

ウォークインクローゼットのメリットと注意点

ウォークインクローゼットを使用するメリットと、その注意点について見ていきましょう。

ウォークインクローゼットのメリット

住まいにウォークインクローゼットがあると、以下のようなメリットがあります。ウォークインクローゼットがあると収納力が増すだけではなく、着替えや衣替えの負荷が軽減され、時短となるのです。

クローゼット内で着替えができる

ウォークインクローゼットでスペースを確保しておけば、収納だけではなくその場で着替えもできます。スペースに余裕があれば、全身が映る鏡を置くこともできるでしょう。

小物もまとめて収納できる

ウォークインクローゼットには、衣類だけではなく、バックやアクセサリー、帽子など小物を収納できます。ハンガーパイプの上部や下部の空いている部分、角のデッドスペースなどを利用できる場合、衣類以外のアイテムを収納出来ますね。衣類や小物が1か所にまとめてあると、その場で全身のコーディネートが可能になります。

かさばるものを収納できる

レイアウトを工夫すれば、浴衣やスキーウェアなどの季節用品やゴルフセット、また、奥行きがたっぷり取れるタイプであれば布団といった大きなものの収納も可能です。

衣替えを省ける

ウォークインクローゼット内で衣料品を春夏用と秋冬用に分けて収納しておくと、衣替えの必要がなく便利です。衣替えの必要がないと、春先や秋の終わりなど、温度が微妙に変化しているときのコーディネートが楽になり、寒暖差への対応が柔軟にできますね。

ウォークインクローゼットの注意点

住まいにウォークインクローゼットがあると以下のような注意点があります。

人が立ち入るスペースを確保する必要がある

ウォークインクローゼットは、人が室内で移動する必要があります。そのため移動できるだけのスペースを確保する必要があります。

ものを詰め込んでしまいやすい

ウォークインクローゼットがある、という安心感から、「物はすべてウォークインクローゼットに置けばよい」という感覚になりやすくなります。その結果、奥に収納したものが取り出しづらくなってしまう可能性があります。収納するものを7~8割程度にしてスペースに余裕を持たせると快適に使えます。

通気性に配慮する

ウォークインクローゼットは通気性に配慮する必要があります。ものを収納するスペースに特化している反面、通気や換気がよくない閉鎖的な空間にもなりがちです。窓がある場合はよいのですが、ない場合は定期的に空気の入れ換えをしたり、換気扇を付けたりなど、通風・換気の工夫をして、湿気やカビの原因を除き、収納したものの劣化を防ぐようにしましょう。

使いやすいウォークインクローゼットのポイント

ウォークインクローゼットを快適に使うためには、いくつかのポイントがあります。詳しく見ていきましょう。

広さ

ウォークインクローゼットは、家族構成や人数対して適切な広さが必要です。適切な広さの目安は、以下の通りです。

  • 夫婦2人:2畳
  • 夫婦2人+子ども2人:3畳

上記の広さが必要になるのは、収納以外でさらに以下のスペースを確保しなければならないためです。

  • ハンガー分の奥行き:60cm
  • 着替えスペース:60~80cm
  • 通路の横幅は:最低60cm

動線

ウォークインクローゼットの場所は生活の動線を考えて選ぶとよいでしょう。また家族それぞれの生活の時間帯や暮らし方によっても最適な場所は異なります。どんな動線が使いやすいのか、詳しく見ていきましょう。

寝室に続く位置

寝室の隣にウォークインクローゼットがあると、起床後や就寝前の着替えが楽になります。仮にウォークインクローゼット内に着替えをするほどのスペースがなくても、寝室で着替えることもできます。

バスルームに続く位置

バスルームや洗面所の水回りに続く位置にウォークインクローゼットがあると、外出前の一連の仕度がスムーズです。シャワーを浴びてヘアスタイルをセットしたり、メイクをしたりした後、そのまま服を選び着替えることができます。
また帰宅後も、帽子やコート、靴を脱ぎ、手を洗い、着替えてシャワーを浴びるといった一連をするにも便利な動線です。ただし、水回りの湿気がウォークインクローゼットに及ばないように配慮する必要があります。

玄関に続く位置

玄関に続くところにウォークインクローゼットがあると、服のコーディネートに合わせて靴も選べます。また、傘やアウターをはじめ、普段履かない靴やアウトドアで使うものなども収納できるため、玄関周りがスッキリします。

ウォークインクローゼットの扉は折れ戸や開き戸が一般的ですが、どちらも手前に開くために、スペースが必要になります。狭いスペースにあるウォークインクローゼットがある場合は、手前に開くことのない引き戸仕様の物件を選ぶか、引き戸にリフォームするとスペースが有効に使えます。

またこのような場合、扉を取り払うのも一考です。扉がないと、通気性がよくなり、天井近くの空間に開放感が生まれ、広々とします。ただ、ウォークインクローゼットに収納したものが気になるようなら、目隠し用のカーテンやスクリーンを付けてもよいでしょう。

 

収納は、家族のそれぞれのライフスタイルに合っていることが大切です。収納力を上げるためのウォークインクローゼットを検討する際は、まず家族の人数やライフスタイルを客観的に見直しましょう。

洋服の数が多いのか、帽子や小物などのアイテムにこだわっているのか、アウトドアで使用するものが多いのか、家族のライフスタイルを具体的に思い浮かべることで、効果的で無駄のない収納スペースをつくることができますよ。

この記事の筆者

住まいる工務店

「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。

保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士

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