キッチンリフォーム:パーツごとの寿命
2023年04月04日
お役立ち情報・コラム
キッチンのリフォームを考えているけど、各パーツがどのくらい使えるものなのか判断に悩む事はありませんか?
キッチンにも勿論、それぞれ耐用年数の目安があり、寿命を過ぎてしまうと トラブルが起こるようになってしまいます。
今回は、キッチンのリフォームを検討している方に向けて、キッチンの耐用年数とリフォームの開始時期の目安について解説していきます。
パーツの耐用年数と見極めポイント
一般的にキッチンの本体の耐用年数は10年から20年といわれています。しかしこれはあくまで目安です。機器の品質や使用頻度、お手入れの状況によって変わってきます。
普段から気になる症状がある場合は、年数にかかわらず早めに故障かどうかの診断してもらいましょう。
以下に、耐用年数の目安とリフォームが必要になる症状を表にしてまとめましたので、自宅のキッチンと照らし合わせながらチェックしてみてください。
約20~30年が寿命といわれているパーツ
排水管
- 掃除しても詰まりが取れない
- すぐに詰まる
- 水漏れしている
- 悪臭が発生している
約15~20年が寿命といわれているパーツ
天板
- 大きな傷やへこみ、ひび割れが目立つ
- 全体的、または部分的に変色や退色が始まっている
- 汚れやサビが定着し、掃除しても汚れが落ちない
シンク
- 目立った傷やへこみがあり、ひび割れもおきている
- 変色や退色している
- 汚れやサビが定着し、掃除しても汚れが落ちない
キャビネット
- 扉やドアがガタつき、スムーズに開かない
- 棚板の反りや変形が進んでいる
- シンク下の場合、排水トラップや排水ホースが損傷している
約10~15年が寿命といわれているパーツ
給湯
- 水温が安定しない、またはお湯が出なくなった
- お湯を出すとき異音がする
- 温度の調整ができない
- トッププレートが破損している
IHクッキングヒーター
- 電源が入らなくなった、または入らないときがある
- 温度調整ができない
- 使っているときに異音がする
- 煙が出る
- トッププレートがひび割れや破損している
ガスコンロ
- 着火しない、または着火しにくくなった
- 火力の調整ができない
- 使用していないときにガスの臭いがする
- 炎の色がいつもと違う色になっている
約10年が寿命といわれているパーツ
食洗器
- 異音がする
- 水漏れしている
- 洗浄力が落ちた
- 電源が入らなくなった
レンジフード・換気扇
- 異音がする
- ファンの回転が不規則になっている
- 油汚れが定着し、掃除しても取れない
- スイッチを入れても動かない
蛇口・水栓
- 水漏れしている
- 水の量が安定しない
- 蛇口をひねるとキーッという高音がする
- レバーが固い、または閉まらない
- 蛇口部分のグラつきやガタつきがある
キッチンのリフォームを考えるタイミング
キッチンのリフォームは、機器の老朽化や設備の故障をきっかけに考え始める方も多いのですが、ライフスタイルが変わるタイミングで行うのもおすすめです。
便利になることで家事が楽になったり、料理のモチベーションが高まったりするなど、生活の質が上がるようになります。
ここからは、リフォームを考えるおすすめのタイミングについて解説します。
ライフスタイルの変化や家族が増えたとき
結婚・出産・同居など、一緒に住む家族が増えたときにリフォームを考える方も多いですね。
キッチンを使う人が変わったり、一緒に料理したりするなど、誰もが使いやすいキッチンにするためには、設備や動線などをあらためて見直す必要があります。
また、夫婦で一緒に料理したり、子どもと一緒に料理したりするなど、リフォームをすることで会話が増える事も。部分的な設備の交換で解決できることもありますが、より広い空間を確保するならリフォームが有効です。
使い勝手が悪いと感じたり、間取りに不満を感じたりするとき
使い勝手が悪い、棚の配置など間取りに不満があるという場合もリフォームの検討をおすすめします。
キッチンは使用頻度が高く、比較的長い時間過ごすところでもあります。効率も良くなりますし、居心地のいい空間にすることで料理をするモチベーションも上がりますね。
家事を楽にしたいとき
家電と同様、キッチンの機能性も高まっており、家事が効率的に行えるようになっています。
たとえば、食器の取り出しやすい棚や、節水が可能な食器洗い乾燥機、汚れを簡単に落とせるシンクなどが挙げられます。
また機能性だけではなく、収納性も格段にアップしているため、キッチンに物があふれている方や収納が苦手な方にもリフォームはおすすめです。
場合によっては修理よりもリフォーム
リフォームとなると費用が高くなるため、部分的な修理を検討する方も多いでしょう。しかし、耐用年数を過ぎたパーツの場合、部品の生産が終了していることも多く、修理ができないケースも少なくありません。また、部品交換にかかる費用と新しい機器に交換する費用があまり変わらないことも多くあります。
システムキッチンの場合、基本費用は約60万円からといわれています。
決して安い価格ではありませんが、修理箇所以外にも交換が必要なパーツがあることも多く、トータルで見るとリフォームしたほうがお得というケースも少なくありません。
いずれの部品にも寿命があるので、部分的な修理を繰り返すのであれば思い切ってリフォームをおすすめします。
使用頻度やお手入れの程度により変わりますが、今のキッチンを10~20年ほど使用している場合には、パーツごとの修理ではなくリフォームを検討する必要があるといえるでしょう。
この記事の筆者
住まいる工務店
「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。
保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士