「雨漏り」というと「屋根から起こるもの」と思っていらっしゃる方も多いかもしれません。しかし、外壁も屋根同様、直接雨風が当たりますので、雨漏り発生箇所となりやすい場所の一つです。
今回、外壁からの雨漏り対策などを紹介していきます。
外壁の雨漏りは気付きにくい
外壁から浸入してきた雨水はほとんどの場合、防水紙(透湿防水シート)でシャットアウトされます。更に雨漏りが進行し防水紙(透湿防水シート)を突破したとしても断熱材があり、ここで含水されてしまい、お部屋の壁に雨染みを作るまでには至らないことがほとんどです。
お部屋の壁に明らかに雨染みと分かるような跡を残すには、雨漏りが始まってからかなりの時間が経過しているか、一度に大量の雨水が浸入してきたか、どちらかのケースがほとんどなのです。
雨漏りは外壁のどんなところで起こりやすいか?
- シーリング(外壁の目地や窓サッシ周辺)
- 窓サッシ
- 幕板
- 水切り金具
- 取り合い部分
- 換気扇フード
- 外壁のクラック(ひび割れ)
この7カ所が雨水が侵入する隙間を作りやす場所になります。
シーリング
窯業系サイディングの目地に充填されているシーリング材が劣化し、痩せたり、ひび割れたり、剥がれたりして隙間ができてしまい、そこから雨水が浸入してきます。
窓サッシ
窓を取り付けてあるサッシ、その廻りに充填されているシーリング材が経年で傷んできたり、サッシを固定している釘やビスなどが緩んだり、変形してしまうことで雨水が浸入してきます。
幕板
幕板は外壁から数ミリほど浮き出ており、板の上部はシーリングで塞がれていますが、雨水が溜まりやすくシーリングも劣化しやすいため、雨漏りの原因にとなります。
水切り金具
水切りは雨水の通り道でもあり、雨水に触れている時間も長いためコーキングに割れや剥がれといった不具合があったり、錆びていたりすると雨漏りの原因になることがあります。
取り合い部分
「取り合い」とは、建築で異なる部位が接する部分や、その処理のことを指します。特に、屋根と外壁の取り合いは雨漏りのリスクが高い箇所で、防水紙や水切り板金の施工が重要です。経年劣化や施工不良で雨漏りが発生することがあります。
換気扇フード
換気扇からの雨漏りは、換気扇の劣化やシーリングの劣化、メンテナンス不足などのさまざまな原因が関係しています。 また、換気扇周辺の屋根材や外壁材の劣化が原因となるケースで雨漏りする場合もあります。
外壁のクラック(ひび割れ)
表面的なクラックでも、そこから雨水が侵入することで、外壁材や塗料の劣化が進みます。その結果、雨水の侵入経路も広がり雨漏りが起きる可能性が高くなります。
雨漏りが発生する仕組み
雨漏りが発生するのは、雨水が侵入してくる隙間が必ずあるということです。雨水の侵入箇所を特定するのは習熟した業者ではないと困難な場合もあります。場合によっては、雨漏りを繰り返しており、業者に何回も修理してもらっているのに一向に解消しないことも起こりえます。
原因がわからない雨漏り・補修をしても直らない雨漏り…
屋根と違い、外壁からの雨漏りは発見までに時間がかかることが多く、気付いたら重症化してるケースも少なくありません。
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