NEWS

お知らせ

屋根の遮熱塗装について

2023年06月27日

お役立ち情報・コラム

屋根や外壁の塗装を検討しているとき、遮熱塗料という言葉を耳にしたことがある方も多いかもしれません。
遮熱塗料とはどのような塗料なのか、また遮熱塗料を選ぶメリットやデメリットとして何があげられるのかなど、屋根の塗装におすすめの理由を紹介していきます。

遮熱塗料とは

遮熱塗料とは、太陽光を反射することで家が受ける熱の影響を軽減させる効果を持つ塗料のことです。
屋根に遮熱塗料を塗ることで熱の吸収を抑えられるため、温度が上がりすぎるのを防ぐことができます。
遮熱塗料を屋根に塗装すると、最大で15〜20度ほど屋根の表面温度を下げることができるといわれています。
遮熱塗料と同じように、家の中の温度が上がるのを防げる塗料として断熱塗料というものがあります。
遮熱塗料は、塗料が光を反射して家の中に入ってくる熱を少なくする効果がある一方で保温効果はありません。
断熱塗料は光を反射するわけではないため熱の発生を抑えることはできませんが、熱や冷気の侵入を防ぐことで家の中の温度が上昇するのを防いでくれます。

遮熱塗料のメリット

遮熱塗料を選ぶことで家の中の温度の上昇を防げるということが分かりましたが、その他にもメリットはたくさんあります。

家の中の温度が快適

遮熱塗料の特徴として既にご紹介しましたが、太陽光を反射することで家の中の温度上昇を防ぎ、温度を快適に保ってくれる効果があります。
屋根の表面温度としては最大15〜20度、家の中の温度は最大2〜3度下がってくるでしょう。
夏に2〜3度温度が低いと体感としてかなり涼しく感じられるので、暑い夏の快適度はぐんと上がるはずです。

光熱費が削減される

光熱費が削減されるのも遮熱塗料を選ぶメリットの一つです。
遮熱塗料で塗装すると家の中の温度上昇を防げるため、冷房を付ける頻度が下がり、付けたときでも設定温度を低くしなくて良くなります。
家の中の温度が1度下がるだけで電気代の約10%を削減できるといわれているため、冷房の使いすぎを防ぎ、光熱費を削減できるだけではなく、省エネにも繋がります。

耐用年数が長い

遮熱塗料の耐用年数はおよそ12〜15年です。シリコン塗料の耐用年数は8〜10年なので、1.5倍ほど耐久性が高いといえます。環境にもよりますが、一度塗装をすると12〜15年塗装を行わなくて済むため、メンテナンスの頻度を少なくできるメリットにも繋がります。

熱による劣化を防げる

屋根や外壁は太陽光が当たることで熱によって劣化が進んでしまいやすいものです。
しかし遮熱塗料は光を反射するので、熱によるダメージを減らすことができます。屋根や外壁はさまざまな要因で劣化しますが、そのうちの一つである熱による劣化を防げるのは大きなメリットといえるでしょう。

遮熱塗料のデメリット

次に遮熱塗料で塗装を行うデメリットを見ていきましょう。

費用が高い

遮熱塗料は一般的な塗料と比べて費用が高いことがデメリットの一つです。
そのため、コストを抑えたい場合は向いていないかもしれません。
しかし遮熱塗料は費用が高い分耐久性に優れており耐用年数が長いため、メンテナンスの頻度や手間を考えるとコストパフォーマンスが低いとはいえません。
安い塗料と比べるとどうしても費用の差は出てきてしまいますが、効果と価格をよく検討して、総合的に合ったものを判断するようにしましょう。
担当者に相談してみて、納得できるものを選べると良いですね。

保温効果がない

遮熱塗料には、断熱塗料のように冬の寒さを補う保温効果はありません。
外からの熱を家の中に伝えないようにする効果はありますが、家の中のあたたかさを保つ効果はないためです。
夏の暑さが厳しい地域には最適の塗料ですが、冬の寒さが厳しい地域にはデメリットとなるかもしれません。

汚れで効果が薄れてくる

遮熱塗料は、塗膜の表面がきれいな状態が一番効果を発揮してくれます。
耐用年数が長いとはいえ、年数が経つにつれて汚れが出てくると効果が薄れてきてしまいます。定期的に洗浄を行うなどメンテナンスすることで効果を維持できます。

屋根に遮熱塗料がおすすめの理由

遮熱塗料は屋根の温度を上昇させる原因となる太陽光を効率的に反射する効果があります。
表面温度の上昇を抑えることで家の中の温度が上がるのを防ぎ、家の中での生活を快適にしてくれるという仕組みです。
より効果を高めたい場合は、黒などの熱を吸収しやすい色ではなく反射率の高い白や白に近い色を選ぶのがおすすめです。
また、屋根からの熱の吸収を防ぐためには、遮熱塗料で塗装すること以外にも遮熱機能付きの屋根材を選んだり遮熱シートを採用したりすることもできます。
しかし手間や費用の面から考えると、遮熱塗料で塗装するという対策が一番手軽だといえます。
屋根塗装に使用する塗料選びで悩んでいる場合、せっかく屋根を塗装するのであれば遮熱塗料を選ぶことで家での生活をより快適にすることができるはずです。

まとめ

屋根の塗装をする際、遮熱塗料を勧められたものの、具体的な特徴やメリット、デメリットがわからないという方も多いかもしれません。
遮熱塗料は太陽光の熱を反射することで家の中の温度を快適に保ってくれる効果のある塗料。
外壁に塗装する場合に選ばれることもありますが、直接太陽光を受ける屋根に使用することでより効果を高めることができます。
費用が高いというデメリットはありますが、安い塗料にはそれなりの理由があることもあるため、耐用年数の高い遮熱塗料はコストパフォーマンスが悪いとはいえません。
メンテナンスの費用や手間、塗料としての性能を考えるとおすすめの塗料だといえます。

この記事の筆者

住まいる工務店

「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。

保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士

  • Tweeter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

最新記事