湿気対策をしないと起きる問題

梅雨の時期は地域によっても変わりますが、6月〜7月半ば頃まで、というところが多いのではないでしょうか。
長く雨が続くので、湿気対策をしないと、人にも家にも悪い影響が起こることがあります。

湿気が人に与える悪影響

梅雨時期は湿度も気温も高いため、高温多湿を好むカビやダニが発生・繁殖します。
このカビの胞子やダニの糞・死骸は、知らず知らずのうちに私たちの体の中に入り込み、健康に悪影響を及ぼすことがあります。
人によっては、アレルギーやアトピーを引き起こす可能性もあるでしょう。

湿気が家に与える悪影響

湿気が多いとなど家にも下記のような悪影響があります。

  • 家がカビ臭くなる
  • 壁紙にシミができる
  • 壁紙が剥がれる

カビが家の内部まで入り込むと、断熱材や木材を腐らせ、湿気のある木材が大好きなシロアリが発生してしまう可能性も。
シロアリに木材を食べられると、地震などで倒壊しやすい‟耐震性に問題のある家”になってしまう危険もあります。

梅雨までに済ませたい湿気対策

湿気対策は、やはり梅雨までに済ませておく先手必勝がおすすめです。それでは、簡単・手軽にできる湿気対策をご紹介します。

家の中全体に風を通す

カビを発生させないためには、換気が一番のポイントとなります。なるべく多くの窓を開けて、家の中全体に風を通しましょう。
2003年以降に建てられた家には、家の中の空気を自動できれいな空気と入れ替える「24時間換気システム」が義務付けられていますが、それ以前に建てられた家にお住まいの方は、より意識して換気を行うようにしたいですね。一回5〜10分、2時間に1回程度でも、十分に換気することができます。

換気フィルターを掃除する

換気フィルターが汚れていると、換気扇を回しても十分な換気が行われません。
梅雨にしっかり換気できるように、必ず梅雨前には換気フィルターを掃除しましょう。
換気フィルターは表面に汚れが付着しているので、裏面から水をかけるのがポイントです。歯ブラシや食器洗剤を使うと、簡単に汚れを落とすことができます。

水回りを掃除する

水回りは季節関係なく、そもそも湿気が多い場所。
梅雨が来ると一気にカビが増殖するので、梅雨前にしっかりとお風呂や排水溝を掃除しておきましょう。
梅雨にカビが発生するのを防ぐため、掃除後には防カビ対策がおすすめです。
市販品なら安価で手軽にできるので、取り入れてみても良いですねね。

洗濯槽を掃除する

梅雨時期は洗濯物を部屋干しする方も多いかと思いますが、実は洗濯物が生臭くなる原因のひとつは、洗濯機の見えない部分についた汚れやカビです。
定期的に行いたい洗濯槽掃除ですが、特に梅雨前は一度しっかりと掃除しておくことをおすすめします。

冷蔵庫やパントリーを掃除する

冷蔵庫やパントリーに食品がこぼれていると、カビの原因になるので要注意です。
除菌効果のあるキッチン用アルコールスプレーやエタノールで拭き取り、常に清潔に保ちましょう。
この機会に、賞味期限切れや在庫切れをチェックしてみるのもおすすめです。

クローゼットを片付ける

クローゼットを整理整頓して、空気の通り道をつくりましょう。
実はホコリはカビの栄養になります。そのため、梅雨前にしっかりと取り除いておくことが大切です。
ニットやコートなどの冬物衣類も、この機会にクリーニングに出して収納するとなお良いですね。

梅雨を快適に過ごすおすすめ除湿アイテム

ジメジメ、ベタベタして過ごしにくい梅雨にぴったりの、おすすめな除湿アイテムをご紹介します。
除湿アイテムを上手に活用して、快適に過ごしましょう。

除湿機

空気中の湿気を取り除いてくれる除湿機。
ジメジメした空気をカラッと爽やかな空気に改善してくれて、家の中が過ごしやすくなります。
部屋干しの洗濯物の乾燥時間を短縮できるので、生乾きの嫌なニオイを防ぎたい人にもおすすめです。
ただしカビが発生しやすいので、フィルター掃除などのメンテナンスはきちんと行いましょう。

サーキュレーター

サーキュレーターには空気を循環させる効果があるため、梅雨のジメジメ感を軽減できます。
扇風機でも代用可能?と思われる方もいるかもしれませんが、扇風機は涼を取る事を目的としたアイテムです。
風も遠くまで届かないので、湿気対策にはサーキュレーターがおすすめです。
部屋の温度を均一にできるので、梅雨に限らず年中大活躍してくれます。

布団乾燥機

なかなか布団を外に干せない梅雨時期には、布団乾燥機がおすすめです。
湿気で湿ってしまった布団も、スイッチひとつで簡単にお手入れが完了します。
寝る前にセットしておくだけでポカポカの布団が完成するので、冬の寒い時期にも活用できます。
最近はアタッチメントを付け替えれば靴を乾燥できる製品もありますね。

除湿剤・除湿マット

タンスやクローゼット、靴箱などの狭い空間には、除湿剤や除湿マットがぴったり。
置き型や吊り下げ型などさまざまなタイプがあるので、使用場所に合わせて選ぶとよいでしょう。
湿気とニオイがこもりやすい靴箱には、防カビ・消臭効果のある除湿シートがおすすめです。

結露・カビ・ダニが発生したときの正しい対処法

事前に対策しても、どうしても結露やカビ、ダニが発生してしまうことはありますね。
ここでは、結露・カビ・ダニが発生した時の正しい対処法をご紹介しましょう。

結露

結露が発生したら、乾いた布やスクイージーを使ってできるだけ早く拭き取りましょう。
水滴が垂れたり、カーテンについたりする前に拭き取るのがポイントです。
カビ予防のため、窓だけでなく、ゴムパッキンやサッシについた水滴も念入りに拭き取りましょう。

カビ

数週間で一気に繁殖するカビは、できるだけ小さいうちに除去することが大切です。
対処法は、水が使える場所、使えない場所で異なります。

◎ 水が使える場所

お風呂やキッチンなどの水回りに発生したカビには、市販のカビ取り剤や、塩素系漂白剤がおすすめです。
カビに散布して5〜10分放置し、カビの色が消えたら洗い流して乾燥させましょう。
流し台下などの洗い流せない場所は、固く絞った雑巾で拭き取ってください。

× 水が使えない場所

畳や壁紙にカビが発生した時は、まずカビ全体にアルコールスプレーを吹きかけて15分放置します。
カビが中まで入り込んでいる場合は、歯ブラシなどで掻き出しましょう。
カビを掻き出したら再度アルコールを吹き付け、乾拭きします。
カビの再発生を防ぐため、除去後はアルコール除菌しておくことをおすすめします。

ダニ

ダニは、50度以上の熱を30分ほど当てることで死滅します。
布団乾燥機を導入する場合は、ダニを一網打尽にできる「ダニモード」があるものを選ぶとよいでしょう。
ダニの糞や死骸もアレルギーの原因になるので、退治後は掃除機を念入りにかけてください。
ぬいぐるみやソファには、スプレータイプの防ダニ剤が便利です。

湿気に負けない快適な暮らし

ジメジメとした梅雨の季節は毎年やってきます。
カビやダニが発生すると、人にも家にも悪い影響を及ぼすので、事前の湿気対策を徹底しましょう。

窓を開けて換気をしたり、換気フィルターや水回りを掃除したり、今からでもできる梅雨対策はたくさんあります。本格的な梅雨が来たら、除湿アイテムを上手に活用して快適に過ごしましょう。

結露に悩んでいる方には、結露しにくい二重窓やリフォームもおすすめ。気になる方は、ぜひお気軽に住まいる工務店にご相談くださいね^^