窓について
2023年05月16日
お役立ち情報・コラム
開放的で明るい空間づくりを叶えるために、なくてはならない「窓」。
日々の暮らしを快適にする採光や風通しを担っているのはもちろん、窓の位置・数・大きさによって、外観や内観のイメージもガラリと変わってきますね。
窓の配置によって、家具などのレイアウトの仕方も変わってきます。
こちらでは、窓の種類や特徴について解説していきます。
窓の種類
まずは、窓の種類について見ていきましょう。
それぞれの用途や特徴についてもお伝えしますので参考にしてみてください。
引き違い窓
多くの方が真っ先に思い浮かべるのが、引き違い窓です。
サッシに2枚(もしくはそれ以上)のガラス戸がはめられていて、左右に滑らせることで開閉するタイプです。
お子さんや年配の方でも開け閉めがスムーズで、自由に開口幅を調節できるのがメリットです。
また、窓全体を外すことができるので、引っ越しや大きな家具などの搬入の際にとっても便利です。
デメリットは、換気などの風通しの部分と気密性の部分になります。
引き違い窓は、正面からの風以外は取り込みにくいという特徴があり、風の向きによって風通しがうまくいかない場合があります。
また、ガラス戸をスライドさせるため、他の窓と比べて気密性が劣るとされています。
掃き出し窓
引き違い窓の中でも、窓の下部分が床まであるタイプを掃き出し窓と呼びます。ほうきなどで掃除をする際に「室内から外にゴミを掃き出せる」という意味です。
床から天井付近までのかなり大きな窓となり、人が直接出入りすることも可能となります。
ですので、庭やべランダに面した場所に取り付けることが多いです。
掃き出し窓を配置することで、空間にかなりの開放感が生まれ、広く見せられるようになります。もちろん、採光性や通気性も抜群です。
滑り出し窓
取手やハンドルをつかんで、外側に押し出したり、内側に引き入れるタイプの窓です。
滑り出し窓は、引き違い窓とは違い、ガラス戸1枚でつくることができます。そのため、省スペースで収まるのが特徴です。
キッチン、洗面所、トイレといった、コンパクトな空間に採用されることが多い窓となります。
加えて、風を取り込みやすい、サッシの気密性が高いという点が特徴です。
FIX窓
FIX窓とは、サッシとガラス戸が完全に固定されていて、開け閉めができない窓のことを指します。
採光や眺望をのために、吹き抜けの上部などによく使われるタイプです。
開閉しないので気密性が高く、開閉式の窓に比べるとコストが抑えられるというメリットがあります。
さらに、ガラス面を大きく確保することができ、見た目にもすっきりとした印象になります。デメリットは、掃除が大変という点です。
FIX窓を採用する場合は、メンテナンス方法についてもしっかり考えておきましょう。
上げ下げ窓
その名の通り、2枚のガラス戸を上下にスライドさせて開閉するのが上げ下げ窓。大きな開口ができないため防犯面に優れていて、気密性や断熱性が高いのが特徴です。
デメリットはコスト面が他の窓と比べると、少々高くなる傾向にあります。
出窓
外壁に出っ張った形状になるように設置されるのが出窓です。
ガラス戸は2~3面で構成される場合が多く、一部はFIX窓、一部は滑り出し窓となっているものもあります。
奥行きが出るので空間が広く見え、カウンター部分に雑貨を飾ったり、出窓の下を収納スペースとして利用することも可能です。
反対にデメリットは、他の窓より結露がしやすいことと、窓が目立つため防犯上の心配が生じることです。
ルーバー窓
細長い羽板(ガラスやアルミ製など)を縦や横に平行に並べたものを、ルーバー窓と呼びます。
閉じたままでも採光や通気性があり、外部からの視線を遮る役割も優秀です。ブラインドのように角度が調整できるタイプもあります。
天窓
天窓は、屋根部分に設置する窓のことで「トップライト」と呼ばれることもあります。
天井から太陽光を入れることができるので、周囲の建物や方角を気にせずに空間を明るく照らすことができます。もちろんプライバシー性も抜群ですね。
デメリットとしては、FIX窓と同様、掃除やメンテナンスが大変というところです。
窓を選ぶ際のポイント
代表的な窓の種類について学んだ後は、窓を選ぶ際のポイントについて説明していきます。
「開放的な空間にしたいから、リビングにはこの窓」「道路からの視線が気になるから、子ども部屋はこのタイプ」といった具合に、用途や部屋に合わせて窓の種類・位置・数などを使い分けていきましょう。 その上で、下記のようなヒントを頭に入れておくと、最適な窓へと近づいていきます。
快適な空間にしたいなら、窓を2面以上に配置する
寝室や子ども部屋といった6~10畳ほどの空間では、できるだけ2面以上に窓を配置するのがおすすめです。
そうすることで採光が十分取れますし、風通しもよくなります。
周囲の視線が気になるようなら、窓の大きさや位置、高さなどで調整していきましょう。
空間のコーナーに寄せて配置するのも◎
窓の位置は、壁面の上下左右にあるコーナーに寄せて配置するという手があります。
コーナー付近に配置することで、壁や天井、床面にも光が届きやすくなります。
また、窓がコーナーにあることで、視線の抜けが良くなり、すっきりおしゃれな印象になります。
気を付けたいのは、背の高い家具などを配置する場合です。
本棚やラックなどの高さのある家具が窓と重なりやすくなりますので注意しましょう。
大きすぎる窓のデメリット
大開口の窓を設置することで、つねに日光がふり注ぐ開放的な空間になります。
しかし、必要以上に大きな窓を配置してしまうと、外気温の影響を受けやすくなったり、周囲から丸見えになりやすいなど、ストレスの原因になりかねません。
採光や風通しだけを考えるのではなく、断熱性やプライバシー面も十分考慮していくことが重要です。
特に採光性に優れた天窓は「夏になるとまぶし過ぎる」という事もありますので、採用する際は、設置する向きなどをしっかり検討してみてくださいね。
窓というのは、どんな住まいでも必ず必要となるものです。ですので、土地の向きや周辺の環境を踏まえながら、計画出来ると良いですね。
この記事の筆者
住まいる工務店
「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。
保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士