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花粉症に強い住まいとは

2023年03月02日

お役立ち情報・コラム

花粉症は“日本人の国民病”とも言われており、2人に1人が患っていると言われています。
家にいる時のツラい症状はできるだけ抑えたいものですね。
今回は、花粉症に強い家について説明していきます。

花粉症に強い住まいとは、何といっても「家の中に花粉を入れない」ことがポイントとなります。
つまり、気密性能と換気性能に優れた家をつくることが大切なんですね。
その上で、下記の点に注意しながら、花粉症対策に効果のある家づくりをめざしましょう。

玄関部分でできる対策

家の中に花粉を入れないために一番課題となるのが「家に帰ってきた時」の対処です。玄関部分の対策ですね。
扉を開けた時に外気とともに入る花粉はもちろん、衣服やカバンなどに付着した花粉などもしっかり玄関でシャットアウトしていくことが重要となってきます。
効果的なのは、玄関に換気装置を設けることです。
換気装置があれば、ある程度、花粉を家の奥まで入れないようにすることができますね。
また、玄関に除湿器や空気清浄機、ハンディタイプの掃除機などを置けるよう、コンセントをつけるのもおすすめです。
さらに、上着をかけられるクローゼットを玄関に設置するのも一つの手ですね。
最近では、玄関の天井部分などに設置できるエアシャワーという選択肢もあります。

リビング階段や吹き抜けに注意

近年の住宅では、リビングを広く取ってリビング階段を設置したり、吹き抜けで開放感のある空間にされているお宅もありますね。
しかし、花粉症対策という点から考えると、こういった間取りは注意が必要です。
広いリビングや吹き抜けを導入すると、2階部分に個室を設ける間取りになっていると思います。
そうすると、外出から帰ってきた際に、衣服やカバンに花粉が付着した状態でリビングを通ったり階段を昇り降りすることになり、花粉をまき散らしやすい状況となってしまいます。
ですので、花粉症にかなり悩まされているのであれば、可能な限りリビングと階段を分けた間取りも考慮してみてください。

内装にもひと工夫を

どんなに対策をしていても、花粉の侵入をゼロにすることはできません。
ただ、家の中に入ってしまった花粉を掃除などで簡単に除去することができれば、効果的な対策と言えるでしょう。
そこで考えたいのが壁材や床材の選び方です。
壁であれば凸凹の少ない平滑な仕上がりになるものを選び、床であればフローリングの溝が浅いものをおすすめします。
そうすることで、壁の表面や床の溝に花粉やほこりが入り込みにくくなり、拭き掃除や掃除機などでキレイに除去することができます。
また、内装ではありませんが、窓の外にシャッターを取り付ける方法も花粉対策に有効とされています。

 室内干しスペースを設ける

洗濯物を外に干す際にも衣類に花粉が付いてしまうことが多々あります。
一般的には庭やベランダなどで洗濯物を干すと思いますが、花粉や梅雨の時期に備えて室内物干しスペースを確保するのもおすすめです。
単に室内に干してしまうとダニやカビの繁殖を促してしまう(生乾きのイヤなニオイの原因にもなります)ので、日当りが良く、広く間口を取った専用スペースがおすすめです。
花粉症対策となるサッシを導入したり、乾燥暖房設備を付けるとなお良いですね。

日頃からできる花粉症ケア

日頃から簡単にできる花粉症ケアについていくつかご紹介していきます。住まいづくりと併せてご参考になれば幸いです。

食生活の改善

花粉症はアレルギー症状の一種ですので、普段の規則正しい食生活が重要です。野菜をたくさん摂取するなど、栄養バランスの良い食事を心掛けていきましょう。

服装について

ツルツルとした素材だったり凹凸の少ない衣服を選ぶことで、花粉が付着しにくくなるとされています。特にコートなどのアウターは、綿やポリエステルなどがおすすめです。もちろん帰宅の際には、玄関の外などで衣服に付いた花粉を払い落とすことも重要です。

掃除の仕方

掃除機をかける前に、ウェットシートなどで壁や床など拭いておくと効果的です。家の中の花粉が空中に巻き上がるのを防ぐためのひと手間です。

洗濯の際には柔軟剤を

衣服などに付く花粉は静電気によって引き寄せられます。 ですので、洗濯する際に柔軟剤を使用することで、静電気防止の効果が期待できます。

布団を干す時の注意

花粉シーズンは外に布団を干さず、布団乾燥機などを使うようにしましょう。どうしても外に干したい場合は、花粉の飛散量が少ない午前中がおすすめです。 取り込む前には花粉をよく払い落としましょう。

窓は10cm開けるだけで十分

換気のために窓を全開にする方もいらっしゃると思いますが、実は、窓を10cm程度開けるだけでも十分室内の空気を入れ替えられるそうです。
また、網戸やレースのカーテンで花粉の侵入を40~50%カットできると言われていますので、窓を開けて換気をする際には網戸やカーテンを閉めたまま行うと良いですよ。

 

毎年のようにツラい花粉症に悩まれている方なら、リフォームなどのタイミングで合わせて花粉症対策も考慮して、その症状を少しでも改善出来たら幸いです。

この記事の筆者

住まいる工務店

「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。

保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士

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