サイディング外壁に塗装は必要?メンテナンスの時期や費用相場
2021年11月23日
お役立ち情報・コラム
多くの戸建住宅で採用されている外壁材が「サイディング」です。意匠性の高い外壁材になるため、一般的なモルタル外壁のように「そもそも塗装が必要なのかな」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実はサイディングの外壁についても、モルタル外壁と同様に塗装工事によるメンテナンスが必要です。このメンテナンスを放置してしまうと、経年的な劣化が促進してしまいますので、注意しなければなりません。
そこで本記事では、サイディングの外壁塗装が必要な理由を解説するとともに、工事に最適な時期や費用相場まで紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
サイディング外壁に塗装が必要な理由
一見すると、必要性があまり感じられないサイディングの外壁塗装ですが、定期的なメンテナンスはしなければなりません。
そこでここからは「なぜサイディング外壁にも塗装が必要なのか」この理由について解説します。
表面塗膜の劣化
サイディングには大きく分けて「金属系」と「窯業系」の2種類が存在しますが、どちらも表面に塗装の加工を施すことで、防水性を上げて基盤自体を保護しています。しかし、表面塗膜も紫外線の影響によって徐々に劣化していくため、防水性が低下します。
ここで重要になるのが「外壁塗装」のメンテナンスです。再度塗装をすることで意匠性を向上させることはもちろんのこと、防水性を向上させてくれます。これを怠ると、防水性も低下して基盤の腐食にもつながってしまうため、外壁塗装は必要な工事といえるでしょう。
コーキングの劣化
窯業系のサイディングには、サイディングパネルの間に伸縮目地と呼ばれている「コーキング」が施されています。また、窓まわりなど、防水性を高めなければいけない部分にも同じようにコーキングが施工されています。
しかし、このコーキングも外壁と同様に、紫外線の影響によって日々劣化していくため、劣化が進んでしまうと破断などの現象が起きてしまいます。このコーキングが破断してしまうと雨水なども侵入するため、最悪の場合は雨漏りにもつながってしまいます。
そのため、コーキング部位についても、外壁塗装と同じタイミングでメンテナンスが必要になるといえるでしょう。
色褪せや微生物の発生
サイディングに施されている表面の塗装は、日々降り注ぐ紫外線の影響によって色褪せていきます。この状態が進んでいくと、塗装の防水性もなくなっていき、最終的には「チョーキング現象」といって、粉っぽくなる現象が起きてしまいます。
また、塗装には「防藻性」などがあり、コケや藻などの微生物を抑制してくれる機能があります。しかし、これも劣化が進むことによって機能性は失われていくため、徐々にコケや藻が外壁に付着していき、外観も損なわれてしまうでしょう。
サイディングの外壁塗装をする最適なメンテナンス時期とは?
サイディングの外壁塗装メンテナンスをする場合、どれくらいの時期に実施すればいいのかわからないと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、外壁塗装のメンテナンスをおこなう最適な時期について解説します。
築8~10年前後が目安
基本的にサイディング住宅の場合、築5年を過ぎてくると経年劣化の影響が目視できるようになってきます。特に窯業系サイディングの場合、コーキングなどの劣化がこの時期から目立つようになってくることが多いです。
以上のことからも、新築してからおおむね8年から10年程度をひとつの目安にして、外壁塗装のメンテナンスをおこなうのがおすすめです。
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塗り替えのサイン
なお、築年数でメンテナンス時期を図るのもひとつの方法で、塗替えのサインを基準に考えるのもおすすめです。例えば、壁を触った際に白っぽい粉が付着するチョーキング現象や、塗膜の剥がれやひび割れなどもメンテナンスのサインです。
ほかにも、カビや藻の発生、色褪せなども進行しているようであれば「そろそろ塗り替えの時期かな」と検討してみるのもいいでしょう。
サイディングを外壁塗装する場合の費用相場
サイディングの外壁塗装では、使用する塗料のランク・種類によっても価格帯に開きが出てきます。また、使用する材料以外にも、建物の大きさや下地の状況でも価格帯が変わってしまうため、ここでは一般的な費用相場について紹介します。なお、正確な金額が知りたいという方は、各業者さんにて見積もりを出してもらうようにしてください。
塗料 | 費用相場※20坪 |
---|---|
シリコン塗料 | 80万円~ |
フッ素塗料 | 2100万円~ |
光触媒塗料 | 120万円~ |
無機塗料 | 120万円~ |
まとめ
戸建住宅で多く採用されているサイディングは、塗装工事が必要です。メンテナンスをしなければサイディング自体が腐食したり、雨漏れの原因にもなってしまいますので、きちんと定期的なメンテナンスは実施するようにしてください。
なお、最適なメンテナンス時期については、基本的には8~10年程度をひとつの目安とし、外壁塗装を実施することをおすすめします。
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この記事の筆者
住まいる工務店
「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。
保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士