快適なお風呂づくり
2023年02月16日
お役立ち情報・コラム
身体の汚れだけでなく、心の疲れまですっきり癒してくれるお風呂。
家族みんなが毎日使用するスペースですので、リフォームをきっかけにより快適にと考える方は多いのではないでしょうか?
入浴の文化は、日本人の生活に欠かせないものですよね。
そこで今回は、より快適なお風呂をつくるポイントについてです。 理想的な浴室に近づけるための参考になさってください。
お風呂の種類
まずは、お風呂の種類についてみていきましょう。
ユニットバス(システムバス)
多くの家で採用されるのがユニットバス(システムバス)です。
規格にそったパーツ(床、壁、浴槽など)を現場で組み立てるため、コストもを抑えることができ、オプションで壁の色や照明などの組み合わせを変更することも可能です。
また、断熱性や防水性といった機能面、掃除のしやすさといったメンテナンス面がしっかり考えられていて、誰もが使いやすい仕様となっています。
デメリットとしては、規格から外れるような大きな変更は対応できないところ。
例えば、特殊な形状の浴室だったり、浴室に大きな窓を設置したい場合は、ユニットバスでは対応できない場合があります。
「ユニットバス」と聞くと、お風呂とトイレが同じ空間にあることを想像する方もいらっしゃると思いますが、これは違います。
ユニットバスというのは本来、床、壁、天井、浴槽などが同じ素材のパーツで成形された浴室のことを意味しています。
ハーフユニットバス
床と浴槽、浴槽の高さまでの壁がセットになっているものがハーフユニットバスです。
つまり、壁や天井は自由にアレンジできるタイプですね。
開口を広く取ったり、大きな窓を設置できたりなど、前述したユニットバスでは対応できなかったことが叶えられるようになります。
壁材なども、タイル素材や木材といったバリエーション豊富な中から選ぶことができますので、ある程度、こだわりのあるお風呂をつくることができますよ。
デメリットは、ユニットバスより費用が割高になることです。
オーダーメイドバス
浴室のサイズから形状、浴槽の種類、床、壁、天井にいたるまで、すべてをオーダーメイドできるタイプです。
高級ホテルのようなラグジュアリーなお風呂だったり、個性的なお風呂を目指したい方におすすめです。
浴室から直接屋外に出られるドアを取り付けて、露天風呂や半露天風呂をつくることもできます。
デメリットはやはりコスト面です。
イチからつくり上げていくため人件費が高くなりますし、選ぶ素材やアイテムによっても価格が大きく変動します。
また、ユニットバスのような規格が定められてないため、機能面やメンテナンス面で不具合が出る可能性が高くなります。
オーダーメイドを採用する場合は、見た目やデザイン性だけでなく、「お風呂本来の役割に不備はないか?」という点にもしっかり注意しましょう。
快適なお風呂をつくるポイント
「快適なお風呂をつくる」ために、抑えておきたいポイントについて学んでいきましょう。
浴室の配置場所(方角)
一般的な間取りでは、浴室が北側にあるケースが多いですね(日当たりの良い南側はリビングなどにすることが多いため)。
浴室が北側にある場合、湿気を溜め込みやすくなるため、しっかりとした換気方法を考える必要があります。
換気が不十分だと、カビや汚れの原因につながります。
そのため、できるだけ大きな窓を設けたり、高品質の浴室換気扇を設置するといった工夫が必要となります。
室内で洗濯物を干すことが多い家庭であれば、南側に浴室を置くのがおすすめです。
洗面脱衣所スペースに天井から吊り下げるタイプの物干しなどがあるととても便利ですよ。
このように「浴室をどこに配置するか?」によって、快適なお風呂のための条件が変わってきます。
窓
浴室の快適性を重視する上で「窓」はとても重要な役割を果たしています。
窓からの採光や通風を十分確保することで、浴室内に湿気が溜まることを防ぎ、カビの防止だったり、清潔感が維持されやすくなります。
換気扇だけでは、なかなか湿気対策にも限界があります。
また、窓から眺める景色も計算できれば、入浴時間がより有意義なものになるでしょう。
より快適なお風呂にするために、窓の位置や大きさをしっかり考慮した浴室づくりが出来るとベストですね。
もちろん、窓について考える際には、防犯面への配慮も忘れないようにしましょう。
広さ
浴室の広さにこだわることでも、お風呂の快適性が変わってきます。
「一人で入ることが多い」「家族(複数人)で入ることが多い」「足を伸ばして入りたい」「足を曲げて入っている」など、入浴スタイルに合わせて浴槽や洗い場の広さを検討していきましょう。
標準的なサイズとしては、浴槽幅は160~180cm、洗い場は0.75~1.25坪といわれています。
一戸建てで使用されるユニットバス(システムバス)で言うと、〈1216タイプ〉や〈1616タイプ〉と呼ばれるものが多く採用されているようです。
必要以上に広い浴室にならないようにすることも大切です。掃除が大変になりますし、水道代やガス代にも影響してきますからね。
洗面脱衣所とセットで考える
浴室の横には、必ずと言っていいほど洗面脱衣所が設置されますよね。
快適な浴室を叶えるためには洗面脱衣所のこともセットで考えることをおすすめします。
洗面脱衣所には、洗面台のほか、洗濯機や乾燥機、洗濯物、タオル、洗剤や掃除器具など、設置したり収納したりするものが多くなるため、余裕のあるスペースを確保しておく必要があります。
家事動線にも影響してきます。 また、場合によって、バリアフリーや手すりを付けておくといったこともおすすめです。
以上、より快適なお風呂をつくるポイントについて説明させていただきました。
こだわりや個性を詰め込んだお風呂も魅力的ですが、まずはお風呂本来の「快適性」や「利便性」をしっかり踏まえた上で、家族みんなが使いやすい&リラックスできる空間になるよう考えるのがおすすめです。
特に、カビの繁殖は快適なお風呂を語る上で切っては切れない悩みのタネとなりますので、湿気が溜まりにくく、カビがはえにくく、掃除がしやすいお風呂にすることが肝心です。
この記事の筆者
住まいる工務店
「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。
保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士