外壁塗装の色は何で選ぶ?失敗しないためのポイントを解説
2021年07月05日
お役立ち情報・コラム
念願のマイホームを建ててから8年~10年程度経過してくると、いよいよ外壁塗装のメンテナンスの時期になってきますよね。
家のなかでも外観を決める重要な工事ともいえる外壁塗装ですが、塗料の種類や特徴は様々あります。そのなかでももっとも難しいことは「色選び」です。
一度塗装をしてしまうと次の工事は約10年後になってしまうため、「こんなはずじゃなかった……」と後悔しないためにも慎重に色は選んでいきたいところ。
とはいえ、「色選びなんてしたこともないからどうやって選べばいいの?」と考える方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では「外壁塗装をする際に失敗しない色選びのコツ」について解説をします。
また「色選びをするうえで注意しておきたいポイント」なども合わせて解説をしていきますので、これから外壁塗装のメンテナンスを控えている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
外壁塗装で失敗しない色選びのコツ
外壁塗装の色選びをする際には、いくつかのポイントを押さえていく必要があります。「失敗したなぁ……」と後悔しないためにも、事前にきちんと覚えておくようにしましょう。
では「どのような部分に気を付けるべきなのか?」についてここからは解説していきます。
カラーシミュレーションで全体イメージ
外壁塗装の色選びをする際には、工事後のイメージをしやすくする「カラーシミュレーション」などを利用できる工事店が多いです。
この全体イメージで屋根と外壁の色の組み合わせを考えていきましょう。
家全体の写真からパターンや色付けなどをおこないシミュレーションをしていくため、初心者の方でも工事後のイメージがしやすい点がメリットです。
ただしカラーシミュレーションは、パソコンの画面解像度や印刷する紙やインクによっても色の随分と見え方が変わってしまうため、あくまで「工事後の家全体をイメージをするもの」としてとらえるようにしましょう。
面積効果を考えよう!
外壁塗装をする際には、カラーサンプル帳を使用して色選びをおこなっていきますが、ここで注意しておきたいポイントが「面積効果」になります。
色は、同じ色でも小さな面積と大きな面積では見え方が変わり、大きい面積になればなるほど明るく見えてきます。
色選びをしている際のカラーサンプル帳は非常に小さな面積で見ているため、ワントーン濃い色を選択することで仕上がりのイメージに近づけることができます。
塗料メーカーの標準色を使用する
塗料の色は、日本塗料工業会(以下:日塗工)の色見本帳を使用することが多いですが、日塗工の標準色は全部で650色以上が収録されており、初心者の方が色を選んでいくのは非常に難しいです。
「選べる色が多いならいいことなのでは?」と感じるかもしれませんが、これが一番失敗してしまうポイント。
というのも日塗工の標準色は見比べる色が多すぎるがゆえに、選んだ色が「濃すぎる」「薄すぎる」ということがよくあるため、基本的に色選びをする際には塗料メーカーの標準色を利用しましょう。
塗料メーカーの標準色であれば、外壁塗装でよく利用されている人気の「失敗しづらい色」が収録されているためおすすめです。
塗板見本を実際に外で見る
外壁で利用する塗料の多くは、小さな板に実際に塗装を施した「塗板見本」というものを作成できます。
そのため希望の色を選んだら、塗板見本を作成して実際の色味を確認してみましょう。
また室内で見るのと屋外では光の加減などで見え方や印象も変わってくるため、実際に外で壁に当ててみるなどして確認するようにしてください。
外壁塗装の色選びで注意するポイント
外壁の色は、塗装をした後に変更ができないため慎重に選ぶ必要があります。
では「具体的にどのような部分に注意するべきなのか?」について、ここからは解説をしていきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
経年劣化による色褪せや汚れについても考える
現状の外壁が劣化しているのと同様に、塗替えした外壁も経年劣化をしていきます。
そのため、経年劣化した際の色褪せや汚れなども考えながら色選びをしていきましょう。
特に濃い色味などは明るい系統の色と比べて色飛びもしやすいうえに、汚れの付着も目立つケースが多いため注意してください。
また、外壁の塗料の選び方については、色の他にも、耐久性について考慮するというように注意すべきことは多くあります。
景観にも配慮する
自分の家だからといって、なんでもかんでも好きな色を選んでいくとトラブルになってしまうケースもあるため注意が必要です。
白やグレーというような落ち着いた色ではなく、原色に近い色などを選んでしまうと、周囲との景観やバランス的にも異なってしまい近隣トラブルに発展することも。
このようなトラブルを避けるためにも、近隣や周囲の景観などにも配慮した色選びをすることが重要です。
まとめ
外壁塗装は10年に一度のメンテナンスになるため、色選びで失敗しないようにしましょう。
特に小さなカラーサンプルだけで決めてしまったりすると「工事後のイメージが違う……」ということにもなりかねませんので注意してください。
色選びで迷ってしまうのであれば施工店に聞くなどして、プロの意見なども参考にしてみてくださいね。
この記事の筆者
住まいる工務店
「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。
保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士