トタン屋根の修理方法・メンテナンス方法を解説!
2021年07月23日
お役立ち情報・コラム
トタン屋根は瓦屋根とは違い金属の屋根になるため、傷みや劣化などを放置してしまうとサビの発生やひどい場合は穴開きなどが起きてしまいます。
重度の劣化になると、雨漏れにもつながってしまうケースもあるため、定期的なメンテナンスが必要になります。
とはいえ、屋根は頻繁に見る部位でもないため「どのようなメンテナンスをすればいいのかわからない……」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、トタン屋根をメンテナンスする周期や方法などを解説していきます。
またメンテナンスにかかる一般的な工事費用にも触れていきます。トタン屋根の劣化ガキになる方やメンテナンスを検討されている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
トタン屋根の耐久性って?【メンテナンス周期】
一般的にトタン屋根は、亜鉛メッキ鋼板のことを指します。
亜鉛メッキ鋼板は、現在主流でもあるガルバリウム鋼板と比べても防錆性能などが劣る金属板になるため、耐久性はそれほど長くありません。
またそれに加えて金属表面部分に施されている塗装も、比較的短い耐久性のものが多く採用されているため、一般的に塗り替えなどの場合は5~8年ごと、屋根工事などは10~20年周期のメンテナンスが必要とされています。
トタン屋根のメンテナンス方法と費用について
トタン屋根のような外装周りの修繕をする場合、劣化状況やライフサイクルコストに応じた工事方法を選択するのがいいです。
しかし具体的な修繕およびメンテナンスの方法がわからなければ選択のしようがないため、ここからは具体的な工事種別を解説します。
どの工事方法が自分に合っているのか確認しつつ、参考にしてみてくださいね。
部分補修(棟板金交換など)
まずもっとも簡易的なメンテナンス方法といえば「部分補修工事」となります。
部分補修工事とは具体的にいうと、
- コーキング補修
- テーピング補修
- 部分塗装
- 部分張り替え
- 棟板金交換
などになりますが、劣化の程度や種類によっても工事内容は変わってきます。
たとえばもっとも簡易的なメンテナンス方法は、コーキング補修とテーピング補修になりますが、これらは言い換えると応急処置のようなメンテナンスです。
穴あきなで起きてしまった雨漏りを一時的に止めるためのメンテナンスになるため、雨漏れなどの根本の原因を直すわけではないです。
いずれにしても部分補修工事は、あくまで応急処置としての役割が大きいことは覚えておくようにしましょう。
メンテナンス方法 | 費用目安 |
コーキング補修 | ¥10,000~ |
テーピング補修 | ¥10,000~ |
部分塗装 | ¥20,000~ |
部分張り替え | ¥35,000~ |
棟板金交換 | ¥150,000~ |
塗装・塗り替え
次に代表的なメンテナンス方法となるのが、「塗装工事(塗り替え)」になります。
塗装工事はトタンの素材自体を保護する役割のメンテナンス方法で、きちんと定期的に塗装をしておくことで錆や穴開きなどを防ぐことができます。
ただしあくまで予防的なメンテナンスになるため、すでに錆が進行して屋根に穴が空いているような場合は、塗装工事では修理できませんので注意しましょう。
メンテナンス方法 | 費用目安 |
塗装・塗替え工事 | ¥250,000~ |
カバールーフ工事
屋根に関する近年の代表的なメンテナンス方法といえば「カバールーフ工事」となります。
カバールーフは既存の屋根を撤去せずに、上から新しい屋根材を被せていく工事内容のため、塗装工事とは違い雨漏りなども完全に止めることができます。
また、現状の屋根材の撤去費用や産業廃棄物処理費用なども削減できるため、工事の費用も抑えられる点で人気のメンテナンス方法です。
ただし1点デメリットを挙げるとすれば、金属屋根を重ねて葺いていくことになるため、瓦屋根などに比べると軽量ではあるものの、総重量は重くなってしまうことは覚えておくようにしましょう。
メンテナンス方法 | 費用目安 |
カバールーフ工事 | ¥550,000~ |
葺き替え工事
もっともポピュラーな屋根のメンテナンス方法といえば「葺き替え工事」となります。
カバールーフは現状の屋根の上に新しく屋根を作ってしまうのに対し、葺き替え工事は現状の屋根を取り払い、新しく屋根を作り込んでいく工事方法です。
葺き替え工事の場合は、すべての屋根を撤去するため下地の状況もきちんと確認できるほか、屋根の総重量が増えないため家にかかる負担も軽減できる点がメリットです。
基本的に住宅は、屋根の重量が重くなってしまうと地震の揺れなどにも弱くなってしまうと言われているため、屋根の軽量化は比較的重要な要素でもありますよね。
ただし葺き替え工事のデメリットは、カバールーフ工事に比べて屋根の撤去費用と産廃費用が別途かかってしまう点です。
メンテナンス方法 | 費用目安 |
葺き替え工事 | ¥800,000~ |
まとめ
トタン屋根の場合、定期的なメンテナンスをしなければ気付いた頃には錆が進行していることも多いです。
特に室内とは違って屋根は確認しづらい部位でもあるため、雨漏りなどが起きて初めて気付くケースもあります。
雨漏りのような大きな修繕工事につながってしまう前に、きちんとメンテナンスをおこなっていくようにしましょう。
この記事の筆者
住まいる工務店
「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。
保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士