外壁塗装のメリットと大阪府内の外壁塗装業者の費用相場
2021年04月09日
お役立ち情報・コラム
新築の家を購入してから5年以上経過してくると、キレイだった外壁も徐々に汚れてきたり劣化してきたりするものです。
最初はそこまで気にならなかった汚れなども、徐々に気になるようになってくる上に、訪問販売の業者さんからも指摘をされるケースが増えてくることも。
とはいえ、家に住んでいてなにか不具合があるわけでもないので、外壁の塗装工事に何のメリットがあるのかイマイチわかりませんよね。
- そもそも何故外壁塗装が必要なの?
- 使われている塗料って?
- いい業者さんの選び方は?
- 費用ってどれくらいかかるもの?
費用も安く簡単な工事ではないため、このような疑問も浮かんでくるのではないでしょうか。
そこで今回は、外壁塗装をするメリットから費用相場まで、外壁塗装のプロがわかり易く解説をしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
なぜ外壁塗装工事が必要なのか?
1日で終わるような簡単な工事でもない外壁の塗装工事ですが、そもそも何故しなければいけないのか?気になりますよね。
そこでここからは、塗装工事をする上でのメリットや必要性までを解説していきます。
美観性アップ
外壁の塗装工事を行う上で、一番わかり易いメリットと言えば「美観性」の向上です。
外壁というのは紫外線劣化を受けて「チョーキング現象」が起きたり、藻やカビの発生で経年的に汚れていくもの。
そんな汚れも外壁塗装工事を行うことで、隅々までキレイになりますので、施工前と比べて美観性は格段に向上します。
防水性の向上
モルタルの外壁やサイディングの住宅に限らず、外壁というのは建物を保護する上で最も重要な部位です。
しかし外壁は雨風に加えて紫外線を浴びることで、経年的に劣化をしていきますので、徐々に外壁の防水性能というのは失われていってしまいます。
そこで外壁塗装のメンテナンスを行うことで、防水性を上げていけるというのが塗装工事における最大のメリットと言えます。
建物の保護
また防水性を上げるほか、建物を保護する役割というのが塗装工事にはあります。
外壁というのは経年的に劣化していくと、クラックと呼ばれるひび割れや欠損といった現象が起きてきます。
そこできちんと足場をかけて塗装工事をしていくことで、ひび割れの補修・コーキング補修といった下地処理も行えるため、建物の保護にも繋がっていきます。
機能性の付与
最近は防水性能のアップや建物の保護といった部分に加えて、機能性アップといった付加価値も塗装工事にはあることをご存知でしょうか。
例えば太陽光を効率よく反射していくことで、夏の暑い日や冬場の寒い日の冷暖房効率を上げる「断熱塗料」などもあります。
また美観性をずっと保ち続けるために、外壁について汚れを分解してしまう「光触媒塗料」などもありますので、以前に比べて塗装工事というのは格段に付加価値向上できる工事内容になってきました。
外壁の塗装工事で使われる塗料の種類【基礎知識】
そんな外壁塗装に使われている「塗料」は、工事をしていく上でかなり重要な要素でもありますので、ここでは塗料の基礎知識について解説をしていきます。
水性と溶剤について
塗料というのは大きく「水性」と「溶剤」に分けることができます。
基本的に2つの違いは「乾燥工程」で、揮発性が高い溶剤というのは乾燥も早いのがメリットではあるものの、ニオイが非常にキツイです。
そのため一般的な住宅では、基本的に水性塗料を選択するケースが多いというのが現状です。
ただし場合によっては「弱溶剤」と呼ばれる、低刺激タイプの溶剤塗料は一般住宅でも使われることがあります。
耐久性を決める樹脂
最近ではさまざまな塗料が各メーカーから発売されていますが、その中でも重要なポイントは「樹脂」です。
樹脂は塗料の性能を決める成分で、住宅の外壁で利用されるものは、
- アクリル樹脂
- ウレタン樹脂
- シリコン樹脂
- フッ素樹脂
などが一般的に多く使われています。
耐久性はアクリル系が最も低く、ウレタン→シリコン→フッ素の順に高くなっていきますが、耐久性が上がるにつれて塗料の価格自体も上がっていきます。
なお新築の住宅は、基本的に安価なアクリル樹脂系が採用されているケースが多いので、3~5年程度で劣化が始まる事が多いです。
付加価値のある塗料
今までは建物を保護する役割として機能してきた塗料ですが、最近では付加価値を加えた塗料も多く発売されています。
なかでもメジャーなものが、「遮熱塗料」「断熱塗料」「光触媒塗料」になります。
遮熱・断熱系の塗料は、特殊なセラミックを含有させることで効率よく太陽光を反射させるタイプの商品です。
また光触媒塗料は二酸化チタンを配合またはコーティングすることで、光触媒反応で汚れを分解してしまうという商品が多く発売されています。
外壁塗装の工事業者の選び方
外壁塗装はどういった会社が工事を行っていくのか?という部分が非常に重要です。
10年単位の工事内容にもなりますので、業者選定はしっかりしなければなりませんので、ここでは正しい業者の選び方を解説していきます。
相見積もり
まず塗装会社を選んでいくやり方として、最も有効な方法が相見積もりを取るということです。
相見積もりをすることによって、適正な施工価格を知ることができるほか、業者の提案を比較することができます。
塗装工事というのは定価が決まっていない分、高すぎたり安すぎるということが多く発生しますので、業者を比較していくというのは非常に重要です。
許認可と資格
建設業というのは、500万以上の工事を請け負う場合には許認可が必要になってきます。
しかし一般住宅の塗装工事で500万を超えることは稀なため、許認可がなくても工事ができてしまうというのが現状です。
許認可の取得要件というのは、技能を持った専任技術者の配置のほかに一定の財政面でもクリアしなければならず、安易に取れるものではありません。
そのため、まずは許認可を持っている業者を探すことが重要です。
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保証内容とアフターフォロー
いくら許認可などがあったとしても、工事後に保証がなければ安心ができませんので、
- 工事品質保証書の発行
- アフターフォロー体制
これらがきっちり行える業者を選ぶようにしましょう。
品質保証書というのは、当然選んだ塗料の耐久性によっても保証年数は変わりますが、きちんと施工品質を担保するものになりますので、必須条件と言えます。
また、施工後のフォロー体制が整っている会社であれば、不具合が起きても安心できますので、アフターフォローも行っている業者さんを選ぶようにしましょう。
外壁の塗装工事にかかる費用相場※大阪府内
外壁塗装は家の形状や素材・使用する塗料などによっても費用の相場が変わってしまうため、一概にいくらというのは難しい部分もありますが、おおよその価格帯は知っておきましょう。
地域によっても相場が異なりますが、ここでは大阪の30坪の住宅を例に、モルタル外壁・サイディング外壁別にご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
【モルタル外壁:30坪】
施工内容 | 金額 |
---|---|
仮設足場費用 | 150,000~250,000円 |
高圧洗浄 | 20,000~50,000円 |
外壁塗装(シリコン塗料) | 250,000~350,000円 |
付帯部塗装(雨樋・破風) | 50,000~100,000円 |
合計※税別 | 470,000~750,000円 |
【サイディング外壁:30坪】
施工内容 | 金額 |
---|---|
仮設足場費用 | 150,000~250,000円 |
高圧洗浄 | 20,000~50,000円 |
コーキング工事(伸縮・開口) | 150,000~300,000円 |
外壁塗装(シリコン塗料) | 250,000~350,000円 |
付帯部塗装(雨樋・破風) | 50,000~100,000円 |
合計※税別 | 620,000~1,050,000円 |
まとめ
外壁塗装は10年に1回のタイミングで行うメンテナンス工事になりますので、きちんと実績のある業者さんに頼むことが重要です。
また最近は塗料のバリエーションも非常に増えてきているため、ご自身の希望にあった塗料を選択するのも良いかもしれません。
いずれにしても高額な工事の一つでもありますので、本記事を参考に良い業者さんを見つけてくださいね!
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この記事の筆者
住まいる工務店
「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。
保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士