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屋根リフォームで知っておきたい屋根材の種類や特徴を比較

2021年09月20日

お役立ち情報・コラム

雨や風、紫外線などから建物を保護するうえで、重要な部位となるのが「屋根」です。しかし普段はあまり気にして見る部位でもないため、気付いたら劣化が進行しているようなケースも多いですよね。

外回りの部位ではもっとも過酷な条件下にある屋根ですが、適切な屋根リフォームなどを実施すれば防水性なども向上します。

しかし屋根材のなかにもさまざまな種類があるため、どの屋根材が自分の家には合っているのか考えつつ選んでいく必要があります。

そこで今回は、屋根リフォームをするうえで知っておくといい「屋根材の種類と特徴」を解説します。これから屋根工事を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。

屋根リフォームで使用する屋根材の種類・特徴

屋根材は一般的に、瓦・スレート材・金属屋根・アスファルトシングルの4種類に大きく分類できます。それぞれに特徴があるため、どの屋根材が適していのるか確認していきましょう。

スレート材

一般的な住宅で使用されるスレート屋根材には、天然の岩石を加工して作られている「天然スレート」と、セメントと繊維で作られた人工の「化粧スレート」の2種類があります。

天然スレート材の特徴は、無機質の天然岩を加工しているため耐用年数が長く、塗装などのメンテナンスが不要ということ。また天然岩ならではの重厚感や高級感があるため、意匠性は高いです。

一方で、屋根材自体が岩で重量があるため、耐震性の観点から見ると優れているとはいえない部分もあります。また、屋根材の費用も高額なケースが多いです。

次に人工材の「化粧スレート」ですが、薄型で軽量かつシンプルなのが最大のメリットです。新築・改修とともに多く利用されている屋根材となるため、費用も安価に押さえることができます。

ただし天然岩のように無機質ではないため、紫外線劣化などの影響を受けやすく、定期的なメンテナンスが必要です。

金属屋根

近年改修工事の主役を取りつつある金属屋根は、金属を加工して作られている屋根材です。なお一般的な戸建て住宅でも使われている金属屋根の種類は以下のとおりです。

・銅板
・トタン
・ステンレス
・ガルバリウム鋼板
・ジンカリウム鋼板

トタン屋根に関しては、以前までは多く利用されていましたが、ガルバリウム鋼鈑やジンカリウム鋼板のほうが耐久性もあるため、主役交代しているのが現状です。また銅版・ステンレスの屋根材は比較的費用が高いことからも、それほど多くは利用されていません。

戸建て住宅などで多く利用されている金属屋根が、ガルバリウム鋼鈑とジンカリウム鋼板になります。これらの金属屋根は「軽量」「安価」「耐食性」が売りの金属屋根です。また金属特有の加工のしやすさがあるため、新築・改修とともに多く利用されている屋根材です。

瓦【粘土・セメント】

日本で多く普及している屋根材といえば瓦屋根になりますが、実は瓦にもいくつかの種類があります。

・陶器瓦
・いぶし瓦
・セメント瓦
・コンクリート瓦
・モニエル瓦
・樹脂繊維セメント瓦

陶器瓦といぶし瓦は、いずれも粘土を焼き上げて作る瓦になるため「粘土瓦」と呼ばれることもあります。大きな違いとしては、釉薬を使用して独特な色味などを表現しているのが陶器瓦、釉薬を利用せずにいぶして風合いを出すのがいぶし瓦になります。

どちらも塗装などのメンテナンスが必要ないタイプの瓦になるため、基本的に瓦自体は半永久的に利用できるのが特徴です。

なおセメント瓦やコンクリート瓦・モニエル瓦と呼ばれる瓦も存在しますが、これらは現在生産も終了しているタイプの瓦になるため、基本的に現在は新築や改修工事で利用されていません。

最近瓦で主流になりつつあるのが、樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦(通称:樹脂セメント瓦)と呼ばれている軽量かつ耐震性のある瓦です。瓦の弱点ともいえる「重量」が約半分に軽量化されているほか、樹脂繊維が混入しているため割れにくいのが特徴です。

アスファルトシングル

海外などでも多く利用されている屋根材が「アスファルトシングル」です。

・軽量
・加工がしやすい
・柔軟性がある
・比較的安価

軽量で加工のしやすい屋根材になるため、改修工事でも頻繁に利用されている屋根材です。また、やわらかく柔軟性があるため、割れたり錆びてしまう心配がありません。くわえて安価に抑えられることからも、屋根リフォームでも人気な屋根材のひとつです。

屋根リフォームをする際の屋根材の選び方


ここまでに屋根材の種類と特徴を解説してきましたが、実際に選ぼうとしても何を基準にしていいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そのような場合、以下の5点に着目して比較検討してみましょう。

・デザイン
・耐久年数
・メンテナンス
・耐震性(重量)
・価格

屋根は外観のデザインを決めるうえでも重要なパーツです。一度施工をしたら相当年数変えることができなくなるため、まずはデザインがご自身にとって気にいるかどうかも判断材料に入れましょう。

また耐久性やメンテナンス性も重要です。施工後にどの程度のメンテナンスが必要になるのかを確認しておくことで、トータルのライフサイクルコストを押さえることができます。なお耐震性などに不安がある場合、軽量化されている屋根材を利用するのもいいでしょう。

もちろん予算も重要な要素となるため、安価に抑えられる屋根材を選択するのも問題ありません。

まとめ

屋根材には価格はもちろんのこと、耐久性・意匠性・軽量化など、それぞれに特徴があります。どれを優先するかによっても、選択する屋根材が変わってくるため、特徴を比較しながら選ぶのがおすすめです。

なお、屋根の施工は経験が求められる工事分野になるため、施工実績の豊富な工事業者に依頼しましょう。
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住まいる工務店では、屋根リフォームをはじめ様々な外装工事を承っております。
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この記事の筆者

住まいる工務店

「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。

保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士

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