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【屋根修理の基礎知識】カバー工法の費用相場とメリットデメリット

2021年10月10日

お役立ち情報・コラム

近年注目を浴びている屋根修理の方法に「カバー工法」があります。従来の葺き替え工事と比べても遜色ない工事工法になるため、多くの改修工事で採用されています。また、最近では屋根材の質も上がってきているため、有効な修理方法といえるでしょう。

しかし、屋根工事はリフォーム種別のなかでも大掛かりな工事内容となるため、実際にはどういった工事工法を採用すればいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、カバー工法の基礎知識を初心者の方にもわかりやすく解説します。また、カバー工法を採用した場合のメリットやデメリットに加えて、費用相場まで紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

屋根修理のカバー工法とは?

屋根修理の方法で普及しているカバー工法とは、既存の屋根を活かしたまま新しい屋根を作り込んでいく工事方法です。新しい屋根を被せて工事を実施するため、別名で「カバールーフ」や「重ね葺き工法」と呼ばれることもあります。

葺き替え工事とは違い現状の屋根を再利用して工事をするため、古い屋根材の撤去工事や下地調整などの工程を省くことができます。もっとも手間のかかる工程を簡略化することができるため、工事予算が限られている方にもおすすめの修理方法です。

ただし、屋根を重ねて工事をする方法になるため、

・カバー工法で改修工事をしたことがある
・下地の腐食が進んでいる

これらの屋根は、カバー工法を採用できませんので注意しましょう。

屋根修理でカバー工法を採用するメリットとデメリット

屋根工事の新しい選択肢のカバー工法は、メリットもあればデメリットも存在します。非常に有効な工事手法ではあるものの、採用する際には良い面と悪い面の両方をきちんと理解しておきましょう。

ここからは、より具体的なカバー工法を採用した場合のメリット・デメリットを解説します。ぜひ参考にしてみてください。

カバー工法のメリット

屋根工事でカバールーフを採用する際のメリットは、大きく分けて3つのポイントに集約されます。

・工事費用を抑えることができる
・工事日数を短縮できる
・遮熱・断熱効果が期待できる

葺き替え工事の場合、既存の屋根を撤去して下地を造作するため、多くの工事工程が必要になるうえに、撤去した屋根材などの産業廃棄物処理費用がかかってしまいます。また、建物によっては、アスベストが含まれている屋根材で施工されているケースもあるため、撤去後の処理費用も高額になりがちです。

一方で、カバー工法の場合、これらの撤去工程や産業廃棄物処理費用が発生しなくなるため、工事日程の短縮ができるほか、工事予算も抑えることができます。また、カバー工法で使用する屋根材の多くはガルバリウム鋼鈑などの金属屋根です。

この屋根材には、塗装表面に遮熱塗装が施されていたり、屋根材裏面にウレタンフォーム加工がされている資材も多いため、遮熱・断熱効果も期待できるでしょう。

カバー工法のデメリット

メリットが目立つカバー工法ですが、もちろんデメリットも存在します。具体的な例を挙げると、以下のとおりです。

・下地の状況に左右される
・屋根の重量が重くなる

まずカバー工法は葺き替え工事とは違って、下地を再利用する工事方法です。そのため、雨漏れなどの影響によって下地が腐食している場合、屋根材を留め付ける際のビスや釘がしっかり固定できなくなってしまいます。

下地の状況に左右されてしまう工法になるため、場合によってはカバー工法が採用できないケースもあることは覚えておきましょう。

また、カバー工法は新しい屋根を被せる工法になるため、必然的に屋根の重量は重くなってしまいます。ただし、基本的に施工で使用するのは金属系の軽量屋根を使用するため、多くの場合は耐震性に影響は出ません。

とはいえ、屋根が重くなってしまうのは不安に感じてしまう場合は、カバー工法ではなく葺き替え工事を検討してみてください。

屋根修理の施工事例一覧はこちら

カバー工法で屋根修理した場合の費用相場


屋根工事でカバー工法を採用する場合、一般的な葺き替え工事よりもコストを抑えることができます。ただし、屋根の形状や下地状況によっては、施工費用にもばらつきが出てきてしまうため、ここでは一般的な費用相場を項目別に紹介します。

項目 ※80㎡の例 費用相場
足場架設費用 20~30万円
防水シート施工 5~10万円
屋根本体工事(ガルバリウム鋼鈑) 60~80万円
付帯板金工事 10~30万円
諸経費 10万円
合計 105~160万円

まとめ

屋根修理をする場合、下地の状況が悪ければ葺き替え工事になりますが、良好な場合はカバー工法も選択できます。工事期間や費用も抑えて実施できるため、カバー工法を採用する場合は劣化が進みすぎてしまう前に行ないましょう。

なお、屋根重量は重くなってしまうため、耐震性に不安の残る住宅の場合は「葺き替え工事」を選択してください。

住まいる工務店では、屋根の種類を変えたい、雨漏り対策をしたい、塗装の塗替えやリフォーム、瓦・雨樋交換など、家屋の頭となる屋根工事全般を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事の筆者

住まいる工務店

「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。

保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士

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