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ガラスについて

2023年03月07日

お役立ち情報・コラム

住宅の窓や扉、家具などに使用されるガラスには、さまざまな種類と機能があります。 窓などの外周りに使われるガラスは、その種類によって住宅の住みやすさを大きく左右します。 今回は、住宅で使用されるガラスの役割や種類や特徴についてのご説明です。

ガラスの役割

住宅に使われるガラスには、次の役割があります。

  • 外からの雨、風、騒音、ほこり、花粉、紫外線を防ぐ
  • 外の暑さ、寒さを遮り、快適な気温を保つ
  • 侵入者を防ぐ
  • 家の中の音や視線を遮り、プライバシーを守る

ガラスの種類にもよりますが、基本的な役割として、防雨・防風・防塵・断熱・遮熱・防犯・遮音をしながら、家の中に必要な採光を取り入れています。ガラスは快適な住まいには欠かせないものですね。

ガラスの種類と特徴

住宅に使われるガラスの種類と特徴について確認しましょう。

単層透明板ガラス(フロートガラス)

透明な1枚板で形成されたガラスで、次の特徴があります。

  • 価格は安価
  • 断熱層がないため、結露が発生しやすい
  • 比較的強度が劣る

防犯フィルムや、UVカットフィルム、光反射フィルムなどを表面に張ることで、コストを抑えながらガラスの性能を向上させることができます。

ペアガラス

2枚のガラスの間に、密閉された中空層があるガラスで、次の特徴があります。

  • 断熱性に優れる
  • 遮音性に優れる
  • 結露が発生しにくい
  • 中空層と選択するガラスの種類によって価格や機能性を調整できる

中空層に用いられる空気で一般的なのが、乾燥空気とアルゴンガスです。
乾燥空気とは、普通の我々が吸っている空気とのことなのですが、アルゴンガスは、乾燥空気に比べて熱伝導率が低い特徴があります。
つまり、より外気の温度を室内側へ伝わらせにくいということなので、断熱性能に優れているのです。

その分高価になりますので、現段階では乾燥空気が最も一般的になっています。
その他にも、中空層にはクリプトンガスや真空という選択肢もあります。

トリプルガラス

3枚のガラスの間に、密閉された中空層があるガラスで、次の特徴があります。

  • 断熱性に非常に優れる
  • 結露がさらに発生しにくい
  • 遮音性が非常に優れる
  • 防犯性が高い
  • 高価
  • 重量があるため開け閉めしにくい
  • 中空層にはアルゴンガスかクリプトンガスが用いられる

トリプルガラスは、ペアガラスの先を行く次世代の省エネガラスと呼ばれています。

LOW-Eガラス

複層ガラスの中空層側のガラスに金属膜を張り、断熱性能をより高めたガラスで、室外側のガラスに金属膜を張った遮熱高断熱複層ガラスと、室内側のガラスに金属膜を施した高断熱複層ガラスがあり、それぞれ次のような特徴があります。

1. 遮熱高断熱複層ガラス

  • 外からの強い日差しを約6割弱める
  • 冷房効果の向上
  • 紫外線をカットする
  • 夏の暑さに対処している

2. 高断熱複層ガラス

  • 太陽の熱を取り込む
  • 室内の熱を留める
  • 冬や寒冷地域に適している

熱を遮断するのか、熱を逃がさないのか、必要な機能を理解した上で計画しましょう。

合わせガラス

2枚のガラスの間に中空膜と呼ばれるフィルム等をはさみ、強度や機能性を高めたガラスで、次の特徴があります。

  • 中間膜には飛散防止フィルムや、紫外線吸収フィルム、防音フィルム等がある
  • 中空膜の種類によって防犯ガラス、UVガラス、防音ガラス等の機能性のあるガラスになる
型ガラス

曇りガラスといも言われる、曇ったガラスで次の特徴があります。

  • 2mm厚のナシジと4mm厚以上のカスミがあり、カスミが主流
  • 水周りなどの目線を遮り、明りを取り入れたい部分の窓に使われる
すりガラス

フロートガラスの片面を、磨り加工し、乳白色のような不透明さを持つつや消しの板ガラスで、次の特徴があります。

  • 目線を遮りたい部分に使われる
  • 型ガラスに比べて汚れが付着しやすく落ちにくい
  • 家具や室内の建具等の装飾に用いることが多い
網入ガラス

防火設備に適合したガラスで、火災等の際に割れたガラスの破片の飛散や落下を防ぐ役割があります。
準防火地域や、防火地域の場合はこのガラスを使用する必要があるため、防火指定なしの地域に比べてサッシ全体のコストがかかります。
網入りガラスには、次の特徴があります。

  • 比較的高価
  • デザインが限られる
  • 景観を損ねる
  • 室内側に圧迫感が生じる
  • 網が入っていないタイプの防火ガラスもある
強化ガラス

高温で熱したガラスを急激に冷やし、固めることで通常のガラスより強度を持たせたガラスで、次の特徴があります。

  • 単板ガラスの3~4倍の強度がある
  • 割れた際は細かく粒状になる
  • 高価

住宅で使用されるガラスの役割や、種類や特徴についてお伝えしました。
どの場所にどのガラスを使用するかによって、住まいの快適性はアップします。
ガラスの性能や、求める機能性に応じて、適した選択ができるといいですね。

この記事の筆者

住まいる工務店

「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。

保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士

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