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人工芝について

2023年05月23日

お役立ち情報・コラム

お庭やベランダなどに芝を敷きたいけど、天然芝と人工芝、どちらを採用するべきか迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近では質の良い人工芝が簡単に入手できるようになっています。そこで今回は人工芝について、天然芝との違いやメリット・デメリットも交えて解説します。

現代の人工芝

一昔前は人工芝といえば学校などのグラウンドに敷かれていたようなゴツゴツ、チクチクする素材、というイメージでしたよね。
ですが近年は人工芝もとても進化していて、肌触りも良く、見た目も天然芝と間違うほど美しいものが増えてきました。
人工芝の肌触りや踏み心地は天然芝よりもカーペットの心地よさに近く、芝部分の素材や量、裏地の分厚さなどによって快適性が変わります。

芝部分の素材には、

  • ナイロン…非常に柔らかいが、他の2種類よりも耐久性、対候性が低い
  • ポリプロピレン…耐久性、対候性、耐水性が高く頑丈で、若干硬め
  • ポリエチレン…柔らかくて耐久性、対候性が高く、紫外線による色あせにも強い。人工的な光の反射が少ないのでより見た目が天然芝っぽくなる

などが主に使われ、裏地の素材には耐久性の高いポリプロピレンとゴムを掛け合わせて使われることが多いようです。※対候性……屋外で使用する際の、熱や風雨などに対する耐久性のこと

人工芝の施工

一般的には、外構工事をしていない土のままの状態、砕石などが敷いてある場合は砕石をどかした土の状態で地面を平らにし、防草シートを敷いた上に人工芝を敷き詰めていきます。
(土を盛ったり削ったりの重労働になるため、DIYで人工芝を施工する場合には、この地ならしの工程が難関なのです。)

十分に盛り土をして地面を柔らかくし、その上に防草シートと人工芝を敷くことで「ふかふかの踏み心地」を叶えることができます。
その点もカーペットと似ていて、フローリング(固い土)の上に敷いたカーペット(人工芝)よりも、畳やクッションフロア(柔らかい土)の上に敷いたカーペット(人工芝)の方が踏み心地が良いですよね。

天然芝の場合は施工範囲の土を全て耕して土壌を作り、芝を敷き詰め、土と水をかけて、ローラーや足踏みなどで加圧して慣らし、ある程度生育するまで立ち入り厳禁で見守る(養生する)という、とても長い工程が必要になります。
加えて春先の穏やかな季節でないと芝が育たないため施工できず、オールシーズン施工可能ですぐに使える人工芝よりひと手間もふた手間もかかります。そこが天然の植物ならではの“愛着の湧くポイント”ですね。

人工芝のメリット

 

メンテナンスが要らない

最も大きなメリットが、メンテナンスフリーなことです。
雨や風でも人工芝は痛むことが少なく、踏んでもへたれません。ゴミが目立った時に掃き掃除をする程度で済みます。天然芝の場合、美しく保つために水や肥料をまく、雑草の草むしりをする、芝刈りをするといったメンテナンスが必要になります。

一年中キレイな芝生のまま

天然芝は冬になると枯れて茶色くなっていまいますが、人工芝は一年中美しいグリーンを保つことができます。
常に庭がグリーンだと、とても気持ちが良いものです。常に長さも揃っている芝生なので、青々しい庭がキープできます。

耐久性が高い

人工芝はポリエチレンやウレタンなど耐久性の高い素材で作られているため、天然芝に比べて耐久性が高く水はけも良いです。
耐久性が高いことから、サッカー場・ゴルフ練習場・ドッグランなどでも人工芝が使われています。耐久年数は7年〜10年となります。

虫がつかない

人工芝は合成樹脂で作られているので、天然芝と違って虫がつきません。
地面の上に防草シートを敷いてから人工芝を敷くので、地面との接触がなく、そのままの状態よりも虫が出る可能性が格段に低くなります。虫が苦手という方にとっても、人工芝はオススメです。

子供が転んでも痛くない

小さなお子様がいる家庭では、人工芝のパイル丈を長い物がオススメです。クッション性が高くなり、子供が転んでも痛くありません。
また、天然芝は土がつくことも多いですが人工芝であれば泥汚れの心配もなく、裸足で遊ぶことができます。人工芝の上にプールを出して水遊びするのも楽しいですね。

場所を選ばずに敷ける

人工芝は庭だけでなく、駐車場やベランダなど土がない場所でも敷くことができます。屋外だけでなく屋内に人工芝を敷く方も多いです。

掃除が楽

天然芝に比べると、掃除機やコロコロも使える人工芝は掃除が圧倒的に楽です。パイル芝に絡まることがあるので、ほうきよりも掃除機の方が活躍します。

日当たりの良くない場所でも緑化できる

天然芝は日当たりの悪い場所では、キレイに育ってくれません。しかし、人工芝であれば日当たりの良くない場所でもキレイな庭を保つことができます。日当たりの良くない庭の場合は、人工芝が圧倒的にオススメです。

人工芝のデメリット

 

初期費用が高い

天然芝に比べると、設置する初期費用が人工芝は高いです。
人工芝の品質や庭の元の状態にも寄りますが、1㎡/3,000〜6,000円程度が目安となります。天然芝の場合、安価なマットタイプであれば1㎡/1,000円程度となります。
DIYで行う方もいますが、地面をならして整地が必要になるため、ハードルが高いです。地面を平らにするのは、非常に大変なのです。

一年中景観が変わらず季節感が感じられない

人工芝のメリットは一年中グリーンが楽しめることですが、逆に言うと季節感が感じられません。冬になって他の木々が散っているのに夏のような芝生になるのは、違和感があるものです。

人工的な見た目

人工的な見た目が嫌だという方も多いです。しかし、最近の人工芝はある程度の金額を出せば、天然芝にかなり近い商品が多くなっています。安い商品だと天然芝とはかけ離れた見た目になるので、オススメしません。

火気に弱い

人工芝は合成樹脂で作られた繊維なので、火が付くと燃え広がる可能性があります。天然芝は燃えても新しく生えてきますが、人工芝は燃えたり溶けたりするとそのままの状態になります。人工芝でバーベキューや花火がしたい方は、少し高くなりますが防炎機能のついた人工芝を選びましょう。

夏は熱くなりやすい

気温の高い季節だと、人工芝全体が熱を持ってしまいます。気温が35度の夏場だと、天然芝は約40度程度ですが、人工芝は60度程度になってしまいます。
子供を夏でも遊ばせたいという方は、最近では従来の人工芝と比較して-10度程度になる人工芝も販売されているので、こちらをオススメします。

経年劣化が起こる

人工芝は屋外で使用するものなので、紫外線や雨などでどうしても経年劣化が起こっていしまいます。色あせやパイルが寝てしまうといった状態が起こります。製品にも寄りますが、7年〜10年程度が交換の目安です。

自分で施工するのが大変

人工芝を自分で施工する場合、雑草・ゴミを取り除き、地面に圧力をかけて平らにし、高さが足りない部分には砂を敷く必要があります。その後、防草シートをサイズに合わせて切り、その上に人工芝を敷くのでDIYで施工すると非常にハードルが高いです。

 

人工芝にはデメリットもありますが、最近は天然芝のようにキレイで耐久性も高い製品が多く発売されています。
検討されている方は、メリット・デメリットをしっかり把握してから採用しましょう。

 

この記事の筆者

住まいる工務店

「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。

保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士

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