NEWS

お知らせ

床暖房ってどんな暖房? 仕組みとメリット・デメリット

2022年12月02日

お役立ち情報・コラム

床暖房は気になるけど、どんなメリット・デメリットがあるか分からない。
そう気になる人もいるのではないでしょうか。

床暖房はエアコンや暖房で部屋を温めるのとは温め方が異なります。その為、ホコリがでにくく、子どもが火傷するリスクがなく、安心して導入できるのです。
ただし、デメリットもあるため、あらかじめ把握することが大切です。

ここでは床暖房の仕組みやメリット・デメリットについて解説します。

床暖房の仕組み

床暖房は床を温め発生する伝導熱とその熱から発生する輻射熱で身体を温める仕組みです。
温風を発生させて、温める対流熱で温めるエアコンや暖房とは温める仕組みが大きく異なります。
温める仕組みとしては温水式と電気式の2種類に分かれます。

床暖房のメリット

床暖房のメリットは以下の通りです。

  • 気流による不快な風が出ないため、ホコリやペットの毛などを舞い上げない
  • 足元から自然と温まる
  • お子さんやご年配の方の使用も安心
  • 掃除が不要
  • 空気の汚れ・臭い・乾燥の心配がない

床暖房は、床の下に施行されるため、掃除の必要がなく、風がないため、ホコリが出ないことが魅力です。
また、熱源に直接触れる心配がなく火傷の心配がありません。そのため、お子さんやご年配の方でも安心して使えます。

冬場の空気は上に逃げるため、足元が冷えがちになりますが、床暖房の場合はこのような心配がありません。
このようなメリットがあり、安心感があるのが特徴です。

床暖房のデメリット

床暖房のデメリットは以下の通りです。

  • 初期投資が高い
  • 何年かに一度メンテナンスが必要
  • 温まるまでに時間がかかる

床暖房は初期投資やメンテナンス費用がかかるというデメリットがあります。他の暖房と比べると費用面では高くなりまs。また、温まるのには時間がかかるため、あらかじめタイマーなどをセットしておくなど工夫が必要な点もネックです。

床暖房の注意点

床暖房を使う場合、注意したいのは、住宅の気密性です。
暖房全体にもいえることですが、床暖房は特に住宅の気密性が重要になります。
気密性とは、住宅の空気を逃さずに閉じ込められる性能のこと。この性能が高いほど、部屋の空気が外に逃げないため、温かい空間を維持できます。
床暖房は床を温めて、輻射熱を発生させますが、気密性が低いと床が十分に暖まらず輻射熱も発生させられません。
そのため、床暖房の効果がほとんどなくなってしまいます。

赤ちゃんへの使用はハイハイ期以降がおすすめ

まだ十分に体温調節ができない赤ちゃんにとって、汗をかくことが一番の体温の調節方法です。しかし床暖房によって、床に長時間寝ているあいだにたくさん汗をかいてしまい、脱水症状を起こしてしまう可能性があります。

続いては低温やけどです。湯たんぽやカイロなどでも起こりやすい低温やけどですが、床暖房でも同じく発生しやすいです。ずっと寝たままの月齢であれば肌の同じ面が床暖房に触れ続けてしまうので、広範囲にわたって低温やけどを起こしてしまいます。

汗が皮膚のなかに溜まることが原因で発症する汗疹。汗をたくさんかいてしまうとできやすくなってしまいます。床暖房の上で長時間寝ていると、脱水症状のほかにも汗を大量にかくことで汗疹の原因にもなるのです。

とはいっても床暖房が悪いというわけではありません。適切な月齢や危険の少ない床暖房のタイプを選ぶことで、赤ちゃんにとって安全で快適な環境を保つことが可能です。

ハイハイができる時期以降であれば、床暖房と長時間接する時間も減ります。また、ストーブのように「触れたらやけどする」といった心配もないので安全です。
温水式は床下のパイプに通ったお湯で床を温めるので、温度も高くなりすぎず安心です。

赤ちゃんがいらっしゃるお家では、温度は少し低めに設定して、赤ちゃんの様子はこまめにチェックしましょう。

床暖房はメリットとデメリットを把握して採用しよう

床暖房は新築で導入するかどうか悩む人も多いですが、その仕組みを知り、メリットとデメリットを知っておくことが大切です。
以上の性質を把握せずに採用すると、後々後悔することにもなりかねません。
この記事が、床暖房を導入するべきかどうか、判断する参考になりましたら幸いです。

この記事の筆者

住まいる工務店

「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。

保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士

  • Tweeter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

最新記事