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システムキッチン交換の費用相場

2023年06月13日

お役立ち情報・コラム

システムキッチンリフォーム・交換の費用相場

キッチンリフォーム(システムキッチン交換)にかかる費用は、大きく分けて下記の2点あります。

  • 商品代金
  • 工事費用

商品自体の代金ですが、メーカーはそれぞれブランド展開しており、高価格でハイグレードなものから手軽に購入できるスタンダードなものまであります。
取り付けるオプションによっても最終的な商品代金は変わります。
部分的なリフォームをする場合の費用相場は10万〜25万円です。 具体的には、食洗機やビルトインコンロの交換、レンジフードの交換などがあげられます。
キッチン全体をシステムキッチンにリフォームする場合の相場費用は75万〜150万円です。
ここではケース別に相場費用を説明していきます。

グレード別の費用相場

システムキッチンのリフォームの費用はグレードによって異なります。

  • 高グレード

本体価格:100万円〜
特徴:ワークトップ素材が人工大理石でスライド型キャビネット、静音型のシンク、電動収納など各メーカーの持つ多彩な機能が備わっています。

  • 低グレード

本体価格:30万円〜
特徴:ワークトップの素材がステンレス、扉型のキャビネット、その他の機能をシンクに絞っておりコストダウンされています。

レイアウト別の費用相場

システムキッチンはレイアウトや形状の違いによって費用相場が変わっていきます。

  • I型キッチン45万〜100万円
  • L型キッチン50万~150万円
  • 対面型プラン60万~160万円

「対面」が高額になる理由は、既存のキッチンを解体した後に床や壁のリフォームも必要になるからです。
他にも、排水管やガス間の延長工事は必要になった場合は、さらに大規模な工事になり費用が高くなる可能性があります。
また、コンロやレンジフード、システムキッチンの各部分の素材、扉材、収納、ビルトイン食洗機、キッチン水栓などなど細かい部分の仕様の違いによって費用が変わっていきます。

キッチンを移動する場合の工事費用

キッチンを移動する場合は、次のような取り付け工事が別途必要になります。

  • 電気配線の延長¥10,000
  • ガス元栓の移動¥20,000
  • 給排水管の延長¥30,000
  • ダクトの延長¥80,000

壁置きから対面型のキッチンにする場合などは、給排水管やダクトの延長・新設が必要になるため、高額なキッチンリフォームと言えます。

キッチン交換にかかる工数

部分的な交換であれば、工事期間は1週間以内とされています。 工事中に補修が必要な部分が発覚した場合は、さらに期間が必要になります。
同規格サイズのものへの単純なリフォームであれば、期間は4日程度です。
壁付けキッチンを対面キッチンにするなどのレイアウトを変更するような大掛かりな工事は、一か月程度を見ておきましょう。

システムキッチン交換の注意点

キッチンをリフォームするときのポイントは、将来を見据えたリフォームをすることです。
また、キッチン等の水回りのリフォームの場合は、いざリフォームを始めてみたら床板が傷んでいて補修が必要になるケースもあります。
担当者には事前に追加工事の可能性の有無を確認しておきましょう。

家具の配置を想定してレイアウトを考える

リフォーム後になって、配置やレイアウトの問題に気づくケースが多々あります。
例えば、ゴミ箱を置くスペースがなかったり、冷蔵庫を配置してみて壁が邪魔して扉が開き切らないといったケースがあります。
既存のキッチンで使っている家具をリフォーム後にどのように配置するかを想定してシステムキッチンのレイアウトを検討しましょう。

キッチン交換費用をおさえるポイント

キッチンのリフォームをする際は、できるだけ費用を抑えたいですよね。 ここでは、キッチンのリフォームにかかる費用をおさえる方法について説明します。

レイアウトや内装の変更はしない

キッチンをリフォームする際、キッチンのレイアウトを大きく変えずにリフォームをすると工事費用をおさえられます。
それに対し、壁を取り払ってオープンキッチンにするなど、レイアウトを大幅に変更する場合は、給排水管や排気用ダクト、電気配線等などの工事が必要となります。
その場合は、リフォーム費用が大幅に上がります。 オーダーメイドのキッチンにすると、さらに費用も高くなります。
キッチンの壁や床などの内装を変更する場合なども面積によって費用も上がります。
内装については壁紙の種類や材質、床材のグレードを少し落としたりすると費用をおさえられます。

オプション機器の導入は要検討する

取り付けるオプション機器などの選択によっても費用が大幅に異なってきます。 オプション機器は必要最低限の機器だけを取り入れるようにしたり、オプション機器のグレードを落とすなどすると良いでしょう。
ただし、オプション機器を取り入れる方が機能性が向上し、キッチン生活が快適になるといえます。
リフォームの段階で費用を抑えようとすると、後に「やっぱりオプション機器があると良い」と設置を考えても、再度業者に依頼するので費用を消費するだけです。
最初の段階で慎重に検討し、オプション機器は最初の段階で取り付けるようにしましょう。

担当者に相談する

住まいる工務店の担当者は経験豊富ですので、様々な施工実績があります。
取り付けたいオプション機器やこだわりのある部分は取り入れ、他にコストダウンができそうな要素がないか、担当者とよく相談して進めましょう。
取り付ける際の施工の方法や素材などの仕様で、費用を抑えられる場合があります。

キッチンのリフォームの流れ

システムキッチンのリフォームを検討されている方は、後々後悔しないようにあらかじめおおまかなリフォームの流れを把握しておきましょう。
基本的にシステムキッチンのリフォームは、現地調査→見積もり→比較検討→契約→施工開始→完了の順番で進められます。
現地調査から完了までの期間としては約2ヶ月かかります。 工事自体は最大1〜3週間程度かかるので、その間はキッチンが使えないと考えておきましょう。
ここでは、キッチンが完成して引き渡しを完了するまでの流れを具体的に説明しています。

1 希望・予算を明確にして希望の優先順位を決める

まずは、理想のキッチンについて家族で話し合うところから始めましょう。 業者に連絡する前に、現在のキッチンのどこが不満かどのような機能を付けたいかといった点を話し合っておくと、工事をスムーズに進められます。
また、あらかじめ予算を明確にしておくことも大切です。 というのも、キッチン選びをしているうちに欲しいものも出てきて、予算をオーバーしてしまうケースもあるからです。
キッチンのリフォームに対する希望を洗い出したら、その希望の優先順位をつけておきましょう。 予算に対し実際にかかった費用が大幅にオーバーしないために、「削っても良い項目」「多少費用がかかっても妥協できない項目」などについて決めておきましょう。

2 具体的なプランについて相談する

次に、担当者にリフォームの希望を相談し、キッチンのレイアウトや水まわり・火まわりの機器、収納などの仕様について提案を受けプランを練ってもらいます。
リフォームのプランを練り上げていく過程で追加の要望や疑問が出てきたら、気後れせず質問していきましょう。
理想のキッチンを実現するために予算も合わせて施工店の担当者と粘り強く話し合うことが大切です。

3 現場調査・打ち合わせ

現場調査では、リフォームの担当者と工務担当者が来訪して現在のキッチンの寸法を細かに計測します。 給排水やガスの配管、電気の配線、搬入口などについてもチェックして、プラン内容が実現可能かどうかを検討しつつ打ち合わせをしていきます。
現場調査の前にキッチンをキレイに片づけておこうと思うかもしれませんが、収納の問題点やキッチンにある物の量を把握してもらうためにも、普段通りの状況を確認してもらいましょう。
また、マンションの場合には管理規約を確認しておきましょう。 規約の内容によってはリフォームできる範囲に制限があります。

4 見積書の比較検討

現場調査と打ち合わせが終われば、図面や細かな仕様を記したリフォームプランと見積もり書が担当者から提示されます。
打ち合わせで合意した内容がすべて反映されているか、しっかりチェックをしましょう。
反映されていない部分や重ねて要望したい点があれば、再度打ち合わせをしましょう。 検討した後、プランの再提出という流れになります。

5 プランの決定・契約

プランと見積もりが決まったらいよいよ契約です。
キッチンの発注や解体作業などもあるため、契約から取り付け工事のスタートまでには、多少の時間(目安として約2週間)が必要です。
その間にマンションであれば管理組合への届け出を出す必要があります。 どの程度の工事になるかなど、担当者と一緒に届け出ると話もスムーズに進みます。
工事開始が迫ってきたら、近隣の住人に挨拶しておくのも良いかもしれません。 冷蔵庫など大型の家電や家具は工事開始後に業者が移動してくれますが、食器やキッチン用品はあらかじめ他の部屋に移しておきましょう。

6 工事開始

契約が完了し工事の準備が済めば、工事が開始されます。
流れとしては、養生→解体工事→設備工事→キッチン取り付け→内装工事を経て引き渡しとなります。 工事の間は騒音が出ますし、工期の間はキッチンを使用することができません。
その間の食事や生活をどうするか、あらかじめ考えておくことも大切です。

7 完成・引き渡し

引き渡しの際には、担当者とともに仕上がりの状況や、引出し・扉などの設備や機器が問題なく動くかどうかを徹底的に確認しましょう。
設備などの使い方については担当者が説明してくれます。何か疑問があれば積極的に質問をしましょう。 問題がなければこれですべて完了です。

おすすめのシステムキッチンメーカー

システムキッチンのリフォームを考えている方で「メーカーがたくさんあって選べない」と感じている方は多いのではないでしょうか? ここでは、おすすめのメーカーとその特徴ついてご紹介します。

TOTO

TOTOのシステムキッチンの特徴としては、節水しながらシンクを清潔に保つための機能が充実している点にあります。 「すべり台シンク」と「水ほうき水栓」が代表的な機能です。
「すべり台シンク」はTOTOが採用しているシンクの構造で、シンクに傾斜をつけてでゴミがスムーズに流れゴミが貯まりにくい構造になっております。 シンクを使うたびに清掃せずに済むため、調理や洗い物の途中で手を止める必要がなく効率的に作業を進められます。 また、網かごも傾斜のある形状で、ゴミが引っかからない上にまとまりやすく、回収するときも簡単で便利です。
「水ほうき水栓」は、シャワーがほうきのように幅広い形状で広がるため、効率的に洗い流しができます。
さらに、水に空気を含んだ「エアインシャワー」を採用しているため、少ない水でもしっかり洗えます。

LIXIL

LIXILのシステムキッチンは、使いやすさとデザイン性に強みがあります。
また、代表的な機能としては「よごれんフード」や「ひろびろシャワー」があげられます。
「よごれんフード」は、ファンやフード内部のお手入れがほとんど不要になります。 内部の高速回転するディスクが油をキャッチする構造になっていて、レンジフード内部にこびりつく油汚れの心配が要りません。
そのため、頻繁にレンジフードの内部を清掃せずに済みます。
「ひろびろシャワー」は、下に向かって水が広がるため洗い物の大小に関係なく効率的に洗えます。

パナソニック

パナソニックは料理のしやすさを追求したシステムキッチンが特徴です。 代表的な機能は、「ほっとくリーンフード」や「スゴピカ素材」で、頻繁にお手入れができない方でもキッチンを清潔に保てます。
「ほっとくリーンフード」は、レンジフードに付きやすい油汚れを毎回自動で清掃します。 煙の中の油をカットしているウォッシュプレートは、簡単に洗えます。 そのため、レンジフードの手入れをして、油汚れで手が荒れてしまう心配が要りません。
「スゴピカ素材」は、シンクやカウンターが水や油をはじく素材のため、サッとふき取るだけで清掃ができます。 キッチン周りの気になる水垢も、簡単に予防できるため清潔なキッチンに保てます。

トクラス

トクラスは、人工大理石やデザインが強みのメーカーです。 トクラスのシステムキッチンのおすすめのポイントとしては、トクラスオリジナルの人工大理石「クラストン」と段差のない「ハイバックカウンター」があげられます。
「クラストン」は、手入れが簡単にできる上質な人工大理石で、汚れが染み込みにくい素材のため、布巾でサッと汚れを拭き取れます。 熱や衝撃にも強く、もし傷が付いても市販のナイロンたわしで簡単に補修できます。
「ハイバックカウンター」は、カウンター奥のバックガードが高い特徴があります。 一般的にバックガードと壁の隙間を埋めるコーキング剤は、カビが発生しやすいので、日々の手入れが面倒に感じます。
また、コーキングのつなぎ目や段差がないなめらかな形状であるため、汚れが溜まりにくいです。

タカラスタンダード

タカラスタンダードのシステムキッチンの特徴としては、あらゆる箇所にホーローという素材を使用している点や「家事らくシンク」があげられます。
ホーローは、汚れや湿気に強く臭いも付きにくいため、タカラスタンダードのシステムキッチンではあらゆる箇所にホーローを使っています。
また「家事らくシンク」には、スライドまな板や水切りなど料理の効率を上げる機能が充実していているのも特徴の一つです。

クリナップ

クリナップのシステムキッチンは、高品質なステンレスを採用した商品が多く、耐久性の高い点が特徴です。 また、清潔な状態が長持ちする機能も従実しています。 代表的な機能としては、「ステンレスエコキャビネット」や「流レールシンク」があげられます。
「ステンレスエコキャビネット」は、シンクや作業スペースだけではなくキャビネットの骨組みにもステンレスを採用しており、湿気に強いためカビや臭いの元を寄せ付けない特徴があります。長くきれいに使いたい方におすすめです。
「流レールシンク」は、調理中や片付けの時にできたゴミが自然に流れる構造のシンクです。 また、ゴミが溜まる網かごもステンレス素材で、つなぎ目がなく掃除しやすい形状です。

まとめ

キッチンのリフォームにかかる費用は、商品と施工内容によって大きく変わります。 メーカーの多くは、上質なハイグレードモデルとシンプルなスタンダードモデルのように、お客様ごとのニーズに沿った商品を展開しています。
こだわりある、利便性の高いキッチンを実現したい場合はハイグレードモデルが良いですが、価格は割高になります。
低予算の中でリフォームを実現したい場合は、スタンダードモデルを選び、素材もグレードが低い商品を選ぶと良いでしょう。

この記事の筆者

住まいる工務店

「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。

保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士

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