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住宅のスイッチ

2023年01月31日

お役立ち情報・コラム

電気設備は、生活には必要不可欠なものですよね。
家づくりの際、間取りはもちろんですが、スイッチの位置をどうしたらいいか、どのように考えたらいいかわからないという人は多いと思います。

スイッチは、毎日使うものだからこそ、失敗すると不便を感じやすく、気を付けないと後悔が多い部分です。
今回は、スイッチの基本的な種類と、失敗しない計画のポイントについて解説します。

スイッチの種類と特徴

スイッチは、照明器具や換気扇をつけたり消したりするために取り付けられます。
最近は指先で操作するものではなく、手のひらの軽い力で押せるワイドタイプのスイッチも増えましたね。
こちらでは、住宅で使われる一般的なスイッチの種類と特徴について解説します。

片切りスイッチ

1ケ所からスイッチのオン・オフを切り替えるタイプのスイッチです。
図面上で「スイッチ」と言えば片切りスイッチのことを指します。

3路スイッチ

2ケ所からスイッチのオン・オフを切り替えるタイプのスイッチです。
階段の上階と下階や、広い部屋、廊下など、1ケ所のみのスイッチ操作では不便な場所に取り付けられます。

人感センサ付きスイッチ

人の動きを感知して、オン・オフが切り替わるセンサー機能のあるスイッチです。
明暗センサを兼ねていて、暗い時しか点灯しないものや、タイマー機能、決められた時間だけ点灯するものなど、便利な機能を兼ね備えているものもあります。
玄関や廊下、階段などに取り付けることで、荷物を両手に持っていてもスムーズに移動できます。
トイレなどに取り付けると、スイッチに触れずに電源操作ができるため、衛生管理や感染症対策にも役立ちます。

調光スイッチ

照明器具の明るさを0~100%までお好みに調節する機能があるスイッチで、操作方法はダイヤル・スライド・タッチパネルなどいろいろなものがあります。
リビングや寝室など、いろいろな用途に使う部屋で、行動に合わせて明りを便利に調整できます。
調光スイッチに連動する照明器具は、調光機能が搭載されているか確認しましょう。

パイロットスイッチ

スイッチに小さなライトが内蔵されていて、明りが点灯している際には赤色に、消灯すると緑色に変化する機能を持っています。
外部の照明や換気扇など、スイッチから点灯状況がよく見えない場所や、消し忘れが多い場所に使われます。

ほたるスイッチ

スイッチに小さなライトが内蔵されていて、常に光っているため、暗闇でもスイッチの位置がわかりやすくなっているスイッチです。
玄関や廊下やトイレなど、スイッチを探す機会の多い場所で使われます。

タイマー付きスイッチ

タイマーで設定した時間だけ器具の電源を入れることができるスイッチです。
付けた後にその場を離れることが多い換気扇や、電気式暖房など、消し忘れの多い場所に使われます。

リモコンスイッチ

スイッチ自体が取り外せるようになっていて、取り外すとリモコンになり、壁に残された部分が受信センサとして機能するスイッチです。
リモコンの無い照明でも、このスイッチと組み合わせることでリモコン操作ができるようになります。

遅れ消灯スイッチ

操作から一定時間が経つと、自動的に電源がオフに切り替わるスイッチです。
玄関など、出かける際に改めてスイッチ操作をするのが面倒な場所や、トイレや換気扇など、消し忘れが心配な部屋に取り付けると便利です。

一括操作スイッチ

1ヵ所のスイッチから、住宅内の複数の照明器具を操作できるスイッチです。
出掛ける際の消し忘れの防止や、省エネ対策に役立ちます。

コンセント内蔵スイッチ

スイッチハンドルを開くと、内部にコンセントがある設備です。
掃除機がけや、洗面所のドライヤーなど一時的にコンセントを使いたい場合に便利です。

照明コントローラー

照明のオン・オフはもちろん、調光や色温度を調整できる設備です。
部屋全体の照明演出を団欒・作業・くつろぎなどのシーンに合わせてプログラミングすることで、簡単なボタン操作でお好みの照明演出ができます。
部屋の壁に取り付けるタイプや、スマートフォンから操作するタイプ、リモコンタイプなどがあります。

スイッチ計画で失敗しないための5つのポイント

1.スイッチの種類を知る

スイッチに関する失敗の中で多いのが、「ここをセンサースイッチにすればよかった」や、「こんなに便利なスイッチがあったなんて知らなかった」という便利なスイッチを知らなかったり、適切な場所に使えなかったことによるものです。

まずは、どのようなスイッチの種類があるか、カタログやメーカーのWEBサイト、ショールームなどを見て把握することが大切です。
その上で、便利に暮らすためには、どの場所にどのような機能のスイッチを使うべきか考えましょう。

2.1日の動作をイメージする

スイッチの計画は、平面のプランが完成してから行われます。
たいていの場合、設計士が考えてきたスイッチのプランをベースに計画を練ることになりますが、家族の生活や行動パターンと照らし合わせて、適切なものになっているか考える必要があります。
考え方として、1日の行動を平面図上でイメージしながらチェックする方法があります。

朝起きて、顔を洗って、トイレに行って、着替えて、朝食を作って、朝食をとって、出勤して、帰宅して…というように、家族ひとりひとりについて、行動パターンをイメージしましょう。
そして、どのようにスイッチを操作するか、どこにあると便利か、どんな機能があると便利か書き出してみてください。
人によって便利な位置は異なりますので、身体が不自由な人や、家にいる時間が長い人の意見を優先するなど、優先順位も考えておくといいでしょう。

3.高さを検討する

平面図上で検討していると、失敗しやすいのが高さの計画です。
スイッチの高さの標準は、指定しなければ建設会社が定める標準的な高さ(一般的に床から110~120cm前後)が適用されます。
この高さは、車いす使用者や、子どもには高く、背が高い人には低く感じる設定です。
住む人が不便さを感じない高さになるように、スケールを使って適切な高さ設定を行いましょう。

4.デザインを考える

スイッチには、さまざまなデザインがあります。
最近では、操作がしやすいワイドスイッチが主流ですが、個性的な雰囲気があるトグルスイッチも、根強い人気があります。
スイッチプレートの素材や形状、スイッチ自体のカラーバリエーションも豊富なので、お住まいの雰囲気に合ったものを選べるといいですね。
スイッチのデザインにこだわる場合は、コンセントも雰囲気が合うようにしましょう。

5.予算を考慮する

スイッチのデザインにこだわったり、便利な機能を導入するためには、こだわらない場合と比較して予算が必要になります。
スイッチは家の中にたくさん取り付けられるものなので、予算が厳しい場合は、部分的にこだわったり、優先順位を決めておくといいでしょう。
スイッチの基本的な種類と、失敗しないための5つの計画のポイントについて解説しました。

適切なスイッチ計画をするためには、種類を把握することがとても大切です。
住まいの計画を行う際、スイッチについてはノーマークだったり、設計士にお任せしてしまうケースもあります。
設計士はプロですが、家族の行動パターンや、消し忘れの心配まで把握することはできませんので、施主や家族の意見をしっかり盛り込んで、後悔のないスイッチの計画ができるといいですね。

 

この記事の筆者

住まいる工務店

「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。

保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士

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