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住宅の防音について

2023年03月30日

お役立ち情報・コラム

住宅の防音と聞くと、楽器を演奏される方などがいらっしゃらなければ必要のない事と思われるかもしれません。
でも、私たちの生活は、とてもたくさんの音に溢れています。
住まいの中や外で発生する音は、実は少しの工夫でコントロールが可能ですし、音に関する環境を改善するとストレスが減り、快適な毎日に繋がると考えられています。
今回は、家づくりの際に考えたい、住宅の防音について解説します。

住宅の防音とは?

住宅の防音の目的は、住まいに使用する内装材や建具の遮音性や吸音性を活かして「家の中で発生する音を外に出さない」ようにする事。
そして「家の外の音を中に入れない」ようにする事です。
家の中で発生する音については、次のものが挙げられます。

  • 扉の開閉音
  • 掃除機をかける音
  • テレビの音
  • 洗濯機の音
  • 換気扇の音
  • 子どもの足音
  • 犬の鳴き声
  • 楽器などの音
  • トイレの音

こうした音は、生活する上でどうしても発生してしまうものですよね。
部屋の配置や内装材を工夫する事で、家族が快適に過ごせるように計画を行いたいですね。

住宅の防音の考え方

音の感じ方は人それぞれで、とても曖昧なものですね。
そのため、音の多きや遮音性能は数値で表され、事前にどの程度音が軽減されるのかを確認することができます。

例えば、アマチュアのピアノの演奏は90dBで、音のレベルとして「きわめてうるさい」と判断されます。
40dBの遮音効果がある防音室をつくると、防音室の外に聞こえる音は「90dB-40dB=50dB」と数値で表現することができます。
個人差はありますが、私たちが快適に生活できるのは、周囲の音が40~50dB以下の時と言われています。
40~50dB程度の音というのは、「昼の住宅地」や「エアコンの室外機の音」「小さい声」と同程度。それ以上の音が近くにあると快適にすごせませんので、遮音する必要があると考えられます。

また、「快適さ」を考えると室内の音の響きも考慮したいポイントです。
防音までしなくても、リビングや個室の内装材を工夫して音の響きを抑えることで、会話が聞き取りやすくなり、音についてのストレスが軽減されます。
天井を吸音ボードにするだけでも効果がありますよ。

住宅の防音材

住宅に使われる防音のための材料で、代表的なものを紹介します。

吸音ボード

天井に使われる吸音に配慮された建材で、基材のロックウールと表面の細かい穴が音を吸収し室内の響きを抑える効果があります。
内装の仕上げ材として使われるため、表面のパターンにはいろいろな種類があります。

遮音シート

壁の下地や、配水管などに施すシート状の遮音材で、新築やリフォームにも使うことができます。

遮音マット

フローリングなどの床材の下に敷きこむタイプの遮音材で、床に伝わる衝撃音を吸収し、下の階に伝わる音を軽減する効果があります。

防音ドア

枠やドアの下部にパッキンが施され、気密性を高め、音漏れを防ぐ効果がある扉です。
生活音を防ぐタイプから、カラオケの個室に使われるタイプまで部屋の用途に応じて選ぶことができます。

二重窓(内窓)

「インナーサッシ」とも呼ばれ、窓を二重に配置するものを言います。
防音だけでなく断熱にも大きな効果があり、リフォームで人気を集めています。

住宅の防音について解説しました。
音は、生活に欠かせないものであり、どうしても発生してしまうものなので、上手に付き合う必要があります。
これから家づくりをする方や、音の環境を改善したいと考えている方は、それぞれの生活や気になる音に合わせて計画ができるといいですね。

この記事の筆者

住まいる工務店

「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。

保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士

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