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玄関扉について

2022年12月15日

お役立ち情報・コラム

玄関扉は、家の顔とも言える存在なので、選ぶ際はとても気合が入るという人も多いです。
玄関扉は、開き方や材質、デザイン、住まいの印象が大きく変わります。

また、機能性もさまざまです。毎日使うものですから、よく考えて検討したいですね。

今回は、玄関扉の基本的な種類と特徴、選び方のポイントについて解説します。
暮らしに合った玄関扉を計画できるように、ぜひ参考にしてください。

玄関扉のタイプと特徴

玄関扉のタイプと特徴についてお伝えします。

玄関扉のタイプは、開き方によって6種類に分けられます。
間取りや、使う人の身体状況に応じて適したものを選べるといいですね。

1. 片開きタイプ

1枚の扉を開閉するタイプで、最もポピュラーと言えます。
次の特徴があります。

  • 最も低コスト
  • すっきりした見た目になる
  • 開口部が小さくなる
  • 既製品では、デザインのバリエーションが多い
  • 気密性が最も高い

予算が限られている場合や、玄関が小さい場合、大きな家具や家電の搬入を他の場所からできる場合や、コンパクトな住まいに適しています。

2.親子開きタイプ

片開き扉の横に、縦長の小さな扉がついたタイプです。
次の特徴があります。

  • 日常的な出入りは親扉と呼ばれる大きな方から行う
  • 子扉を開けることで開口部が広くなる
  • 片開きタイプより高級感がある

大きな家具や家電の出し入れを玄関から行う場合など、開口部を広く確保しておきたい場合や、玄関扉に重厚感を持たせたい場合におすすめです。

3.片袖、両袖タイプ

片開き扉の脇(袖)に、縦長のはめ殺しのガラス(FIX窓)が入った扉のことです。
片方だけに窓がある場合は片袖扉と呼ばれ、扉の両脇にある場合は両袖扉と呼ばれます。
次の特徴があります。

  • 扉の開き方は片開きタイプと同様
  • ガラス部分から採光が確保できる
  • おしゃれで明るい雰囲気がある
  • ガラス部分は断熱性に劣るため冷気対策が必要

玄関に明り取りが無い場合や、玄関を明るくしたい場合などに適しています。

4. 両開きタイプ

2つの扉が観音開きするタイプです。
次の特徴があります。

  • ・開口部の広さが大きく確保できる
  • ・とても迫力があり、重厚感がある
  • ・家自体ある程度の広さや高級感がないと、似合わない

玄関が広い住まいや、全体的に大きな住まいの場合、たくさんの人が出入りする機会がある場合や、大きな開口部が必要な場合におすすめです。

5. 片引き戸

左右にスライドさせて開くタイプの玄関扉です。
次の特徴があります。

  • 弱い力で開け閉めできる
  • 車イスの人でも操作しやすい
  • 開き扉に比べて気密性が悪くなる
  • 取り付け幅が必要になる

力が弱いご家族がいる場合や、車椅子のご家族がいる場合、外側にドアを開くスペースがない場合などに適しています。

6. 引き違い戸

2枚の扉をスライドさせて開くタイプの玄関扉です。
次の特徴があります。

  • 片引き戸よりも操作に力が必要
  • 車いすの人でも操作しやすい
  • 和風の雰囲気がある
  • 引き戸に比べて気密性に優れる
  • 手間がかかるが、扉を外せば大きな開口部を確保できる

和風の邸宅の場合や、採光を多く確保したい場合、車椅子のご家族がいる場合などに適しています。

玄関扉に使われる材質と特徴

玄関扉に使われる材質は、大きく金属製と木製の2つに分けられます。
それぞれの材質や、特徴を確認してみましょう。

金属製

金属製の扉は、アルミ製、スチール(鋼板)製、ステンレス製に分けられます。
金属製の扉は防火性能に優れ、規制の厳しい地域でも使えます。
それぞれの特徴を解説します。

アルミ製
  • アルミ等の金属で断熱材を挟むようにして作られる
  • 軽い
  • デザイン、カラー共に最も品揃えが豊富
  • 日本の住宅の玄関扉として最もポピュラー
  • 金属の質感をそのままにしたものや、表面に化粧シートが張られて木目などのデザインを再現したものがある
  • 断熱性に劣る
スチール製
  • 鋼板で断熱材を挟むようにして作られる
  • アルミより重い
  • 耐久性がある
  • 防音、防火性能に優れる
  • デザインのバリエーションが少ない
  • 共同住宅の玄関によく用いられる
ステンレス製
  • ステンレスの板で断熱材を挟むようにして作られる
  • アルミより耐久性がある
  • アルミより重い
  • デザインのバリエーションが少ない
  • 錆びにくいため、塩害の心配がある地域で使われる
木製

木材を扉状に加工して作られ、木材の質感を活かしたものになります。
次の特徴があります。

  • 防火規定が厳しい地域で使えないことがある
  • 温かみがある
  • 金属製扉に比べると高級
  • 傷つきやすく、雨や日光などで痛みやすい
  • 長く美観を保つためには、玄関庇やピロティを設けるなど設計上の工夫が必要
  • 使ううちに色に深みが増し、味が出てくる

玄関扉の選び方6つのポイント

玄関扉にはさまざまな種類があることをお伝えしましたが、暮らしにあった玄関扉を選ぶために知っておきたいポイントを解説します。

1.予算から選ぶ

玄関扉は、住宅設備の中でも費用がかかる部分です。
玄関扉にどの程度こだわるかにもよりますが、使える予算を明確にして、予算にあった材質やデザインのものから選びましょう。

2.家とのコーディネートを考える

玄関扉のデザインにこだわろうと思っても、家のデザインと合わないものを選んでしまうと、アンバランスな印象になる事も。

例えば、南欧風の邸宅に和風の引き違い戸をコーディネイトするのはなかなか難しいですよね。

家の完成イメージに合わせて、コーディネイトする事も大切です。

3.明り取りの必要性を考える

玄関は、暗くなりやすいものです。
特に北向きや東向きの玄関は、一日のほとんどの時間で照明が必要になることが多く、計画段階では、意識して採光を確保する必要があります。

玄関扉からも採光が確保できると、昼間でも暗い玄関になることを防げます。
玄関扉自体にガラスが入っているデザインや、袖にガラスが入っているデザインを検討しましょう。

4.使い勝手を確認する

玄関扉の使い勝手は、扉自体の重さや開き勝手はもちろん、操作するためのハンドルの使いやすさに大きく左右されます。
力の弱いご家族や、車椅子のご家族がいる場合、使い勝手は特にチェックしておきたい部分ですね。

5.機能性を考慮する

玄関扉には、導入を検討したい便利な機能があります。
断熱性能、カギの種類(電子鍵など)、通風機能など、さまざまなものがあります。予算と必要性のバランスをよく検討しておくと後悔がありません。

6.気に入ったデザインのものを

玄関扉は、毎日使うもので、家の顔とも言える部分です。
長年愛着を持って使えるように、気に入ったデザインのものを選ぶ事をおすすめします。

例えば、木製扉で気に入ったデザインがあったけど予算的に導入が難しい…という場合、アルミ製での木目調ものに変更するなどの方法もあります。
そんな風に、予算との兼ね合いがを工夫しながら気に入ったものを選べるよう、検討されるのも良いですね^^

 

玄関扉の種類と特徴、選び方のポイントについてお伝えしました。
外からも内からも毎日見える部分ですから、時間をかけてこだわって検討したいですね!

この記事の筆者

住まいる工務店

「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。

保有資格:1級建築施工管理技士/1級塗装技能士/リフォームスタイリスト/雨漏れ診断士

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