外壁塗装の足場にかかる費用はどれくらい?足場の役割についてもご紹介
2022年02月10日
お役立ち情報・コラム
外壁塗装の見積もり依頼をした場合、必ず記載されている項目のひとつが「足場工事」です。外壁塗装にかかる全体の費用のなかでも多くを占めているため、なぜ必要なのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
しかし、外壁塗装工事をする際には、この足場工事を省くことはできません。むしろ足場を設置しない方が弊害も多く費用も高くなってしまうため、きちんと足場の必要性について理解しておきましょう。
そこで本記事では、外壁塗装をする場合に必要な足場工事の役割を解説するとともに、足場の種類や費用相場についてご紹介します。これから外壁塗装を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ外壁塗装で足場が必要なのか?
外壁塗装は、家の外観をリフレッシュさせる大がかりな工事になるため、リフォーム工事の中でも人気が高いものの一つです。しかし、足場工事の場合、外壁塗装のように工事前後で違いが分かるわけでもないため、その必要性に疑問を持つ人も多いでしょう。
そこで、ここからは外壁塗装をする際になぜ足場工事が必要になるのか、その役割について解説します。
高所作業での安全確保
2階建て戸建て住宅の高さは5mを超えてくるため、外壁塗装工事は高所での作業になります。2mを超える作業は高所作業と呼ばれており、労働安全衛生法では「作業床の設置」が義務づけられています。
外壁塗装をする際には安全確保の観点からも、足場を設置する必要があります。足場を設置せずに安全確保を怠った場合、落下事故が発生する危険性があるため、安全確保のために足場の設置は必要不可欠なものだといえるでしょう。
塗料の飛散防止
外壁塗装は、塗料をローラーや刷毛を使用して塗装します。この際に、塗料はしぶきとなるため、足場がない状態で塗装をすると周囲に塗料が飛散します。特に風が吹いている日などは、広範囲に塗料が飛散する可能性もあるため、近隣の外壁や車に塗料が付着することも考えられます。
これらを防ぐためにも、仮設足場を設置して「飛散防止メッシュシート」で住宅を囲ったうえで塗装を実施する必要があります。塗料の飛散防止という観点からも、足場は必要な工事だといえます。
作業環境の確保
足場は安全確保のうえでも必要ですが、作業環境の観点からも非常に重要な工事です。たとえば、足場がない状態で塗装をする場合、梯子などを利用して高所作業する必要があります。
その場合、手の届く範囲も限られるうえに、重い塗料を持ちながら梯子を上り下りする必要があります。しかし、これでは作業効率が非常に悪くなるため、塗装工事にかかる施工単価も上がってしまいます。その結果、足場を設置をした方が施工単価を抑えることに繋がるため、足場工事を行わないことに、メリットはありません。作業環境の確保をするためにも、外壁塗装を行う際には、必ず足場工事も行うようにしましょう。
外壁塗装で使用する足場の種類
外壁塗装をする際に設置する足場には、いくつかの種類があり、個別に特徴があります。工事を依頼する業者によっても施工する足場の種類が変わるため、事前に確認しておく必要があります。
ここからは、外壁塗装で使用する代表的な足場の種類について解説します。
単管足場
単管足場とは、直径48.6mmの単管パイプを「クランプ」と呼ばれる留め付け金具を使用して固定するタイプの足場です。取り扱う業者も多く歴史も古い足場ですが、床面にあたる部分も二本のパイプになるなど、安全性の観点から近年では使われることが少なくなってきました。
ただし、他の足場とは違いクランプで留め付ける方法なので、家の形状に関係なく、自由度高く組み立てられる特徴があります。そのため、形状が複雑な建物や建物同士の間が狭いところなど、通常の足場では設置が難しい場所に採用できるという、他の足場には無いメリットも存在します。
なお、床面をパイプにするのではなく、ブラケットを使用してきちんとした安全性の高い足場板を設置する「単管ブラケット足場」も単管足場の一種です。
くさび緊結式足場(ビケ足場)
近年、もっとも採用されている足場が「くさび緊結式足場(ビケ足場)」と呼ばれる種類のものです。これは、支柱に緊結部分が取り付けられており、手摺などをハンマーを用いて緊結するタイプの足場です。
ハンマーだけで組み立てることが可能なため、施工性も良く簡単に設置できるのが特徴です。安定性も高く施工時間も短縮できることからも、近年では最も多く採用されている足場となっています。
外壁塗装の足場工事にかかる費用相場
外壁塗装工事を実施する際に必要な足場の仮設費用は、大きさや作業環境によって変動しますが、一般的な2階建て戸建て住宅にかかる平均的な価格帯は以下の通りです。
項目 | 費用相場 |
---|---|
単管足場 | 600~1,000円/㎡ |
くさび緊結式足場 | 600~1,000円/㎡ |
飛散防止メッシュシート | 150~200円/㎡ |
※一般的な2階建て戸建て住宅の設置面積は200~250㎡
まとめ
外壁塗装は高所作業になるため、仮設足場を設置して安全面や作業のしやすい環境を確保しなければなりません。
なお、足場を設置することによって、塗料の飛散防止にも役立つため、近隣に対する配慮になるほか、余計なトラブルを未然に防ぐことにも繋がります。以上のことからも、外壁塗装を実施する際には、足場をきちんと設置して、安全かつ良質な工事を実現させましょう。
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【参考記事】
外壁塗装の見積りで確認すべきチェックポイントについて解説
外壁塗装に使用する塗料の種類とその特徴について解説
この記事の筆者
住まいる工務店
「住まいる工務店」は、業界歴15年、住宅リフォーム工事を中心とした各種内外装リフォーム全般(塗装工事/外壁工事/屋根工事/水廻り改修/室内リフォーム/設備機器交換/エクステリア/不用品処分/他)を行っております。親切丁寧をモットーに、小さな修理から大規模な改修まで、住まいに関するお悩みに寄り添います。快適な暮らしを支える住環境のパートナーとして、末長くお付き合いさせていただけたらと思います。従業員一同、感謝の気持ちを胸に、日々の業務に取り組んでいます。
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